51話 ページ7
A視点
視界に微かな光が差し込んでくるとともに、現状を伝えるように殴られたところが激しく痛む。
いきてる、のか…。
けたたましく鳴り響く警報にやっと、なにが起こっているという事を頭が理解し始めた。
そういえば、侵入者に襲われたんだっけ。
__……待って、どれくらい経った…？
もし、3時を過ぎていたら、二人は………！
「ご、じょ…くん、げと…くん……！」
それに星漿体とその護衛の方もいた筈だ。
これは……不味いことになったかもしれない。
ガンガンと痛む頭をおさえ、なんとか正門まで歩く。
「……は」
思わず喉からそんな声だけが溢れる。
目に入った景色は地獄だった。
たくさんの砕け散った建物の破片が道を塞ぎ、至る所に血痕が飛び散っている。
さらに、視界を埋め尽くすほどの蠅頭でただでさえ少ない職員はてんやわんや。
「なにを、やってるんですか……？」
「狗巻先生！無事だったんですね！」
よかった……人手不足で、なんて呑気に話し出す職員に思わず声を荒げてしまう。
「生存確認と負傷者の把握が最優先です！」
4人が帰って来ていた筈だ…。万が一、何かあったら……、
「一体何をやっているんですか！」
「すいません……。ですが、いくら四級とは言え校外に出すわけにはいかず……」
この人数じゃ捌き切ることも…と職員は申し訳無さそうに頭を下げた。
__クソッ、どうしたらいい！！
「すいません、ここは頼みます。僕が確認に行ってきますね。」
そう言い、向かった先で僕は信じられないものを目にした。
「ご、ごじょうくん……？」
五条君ッ！！と呼びかけるも返事は無い。
急いで脈を確認し、傷を手当てしようとする。
しかし、
__脈はある…。傷、らしきものもない……？
これは…一体……、と考えていると、視界の端で五条君がむくりと起き上がる。
「五条君！？」
大丈夫なんですか！？と声を掛けるが、彼には届いてないようだった。
五条君はただニヤリと笑うと僕の事など目に入っていない様に、学校外の何処かへと足を進める。
追いかけようか迷ったが、もう一つ、気がかりな事があるので他の職員に尾行を頼んだ。
__夏油君がいない……！
焦る心をなんとか押さえつけ、呼吸を乱しながら最下層と足を進めた。
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nanox(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます。その心臓、貰い受ける！ (2022年1月1日 2時) (
レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - は…んっ…んんっ…ん゛ん゛っっ…( ´ཫ`)ﾔﾒﾃ…ﾄｳﾎｳﾆﾄﾄﾞﾒｦｻｽﾖｳﾅﾅｲﾖｳｦｶｶﾅｲﾃﾞ…ｼﾝﾃﾞｼﾏｲﾏｽr(○ﾟ∀ﾟ)ｶﾞﾊｯ∵∴ (2022年1月1日 0時) (レス) @page26 id: 6b52cf8228 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - ねんねこさん» コメントありがとうございます。棘氏のかわいさ表現できてたら嬉しいです！ (2021年11月14日 6時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
ねんねこ - 棘きゅん・・・♡カワユス(*´Д｀) (2021年11月14日 5時) (レス) @page23 id: 90373cb5b9 (このIDを非表示/違反報告)
nanox(プロフ) - いちこさん» コメントありがとうございます。棘氏の可愛さが伝わって嬉しいです！腐腐腐… (2021年10月30日 19時) (レス) id: 12e3c64050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanox | 作成日時：2021年4月16日 23時
