プロローグ ページ1
「おい何ボーッとしてんだ、A!飯行くぞ飯!!」
『!…うん、今行く!!』
これから話す出来事は、今から約3年前。私…禪院Aがまだ、「虎杖A」だった時の話
『悠仁〜!今日のご飯何がいい??』
悠「肉!!」
『あはは、そう言うと思った!じゃあ今日は奮発しちゃお〜っと!おじいちゃん、良い??』
「好きにせい」
『やった!じゃあ早めに買い物行っちゃおっと』
悠「俺荷物持ちする?」
『ううん、今日は飲み物買うこともないし大丈夫!じゃあ行ってきまーす!!』
「気をつけろよ、A」
『うん!』
どうしようかな〜…あ、しゃぶしゃぶにしちゃおうかな…!?
【「ダ……スケテ…ダ……」】
『!……』フイッ
今日は多いな…知らないフリ、知らないフリ……
「禪院A」
『……え?』
「禪院Aだな?」
『…えっと、私は虎杖Aですけど……』
着物…?この辺にこんな雰囲気の人いたっけ……??
「オマエは私の娘だ」
『……繰り返しますが、私は虎杖です。物心着いた頃からおじいちゃんに育てられてきました。いきなり現れた怪しい人に娘だ…なんて言われても、信じられるわけがありません』
「…先程、
『!』
「オマエは呪術界御三家の一つ。禪院家の「持って産まれた者」だ。私と一緒に来い」
『じゅ、呪術……??』
「オマエが私と来ればお前を育てた男に十分な支援金を送ろう」
『!それ、本当ですか…!?』
「無論。オマエが言うことを聞けばの話だが」
……おじいちゃんはそろそろ身体も辛くなってるはず…悠仁にだって好きなことをして欲しい
…私は、血が繋がっていないのにずっと面倒を見てもらっていたということ?
『……』
「呪霊が見えることで怯える生活はもう送らなくて良い」
『!!』
……あのバケモノたちに怯えなくていい……
『…分かりました。だけど、おじいちゃん達には何も言わずに出てきます。お金は私が指定する口座に振り込んでもらえますか?』
「良いだろう。私は禪院扇。オマエは禪院Aだ」
『…はい』
私はその日、「禪院A」になった
悠「姉ちゃん、おやすみ!!」
「騒ぐな悠仁!」
『…おやすみ、2人とも!!』
さようなら
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亜麻 - 更新期待しています!頑張ってください! (2022年5月2日 17時) (レス) @page21 id: 3ecc151c1c (このIDを非表示/違反報告)
RIO - この話めっちゃ好きです!!なんか、泣けてきて…。 (2022年2月7日 23時) (レス) @page16 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏羽 | 作成日時:2022年1月7日 21時