追憶2 〜構成員〜 ページ49
夜8:00の街中。とある喫茶店。
夜月は一人紅茶を飲んで蘆花が来るのを待っていた。
あの後結局幹部という名の圧力を掛けられ断り切れずに来てしまった自分に腹が立つ。
貴「(あの人、何時も誘っといて大概遅れて来るんだよなぁ…)」
まあ幹部だから仕方ないか、と割り切って紅茶を口に含む。
夜月は蘆花に拾われた。
その時の記憶は夜月には無いが、蘆花によると川のほとりで泣いていた赤ん坊の自分を見つけたそうだ。
最初に聞いた時、何のドラマだよと思った夜月だが、何となく自分を拾ったのは蘆花であると確信出来た。
だから彼女には感謝している。
こんな自分を拾ってポートマフィアという組織に入れ、自分の部下にした蘆花には。
ずっと彼女の役に立ちたいと思ってきたが、夜月は何の能力も持たないただの一般人だ。
銃や体術だって、小柄な体格のせいでろくに出来たものじゃない。
…ああ、ダメだ。
自分にはまるで汚点しかない。
見つめ直しても、自己嫌悪に陥るだけだ。
気分を変える様に紅茶を一口飲んだ。
?「徳冨幹部が云っていた"面白い子"というのはお前か?」
低く、優しげ声が頭上から降ってくる。
驚いた夜月が見上げる。
高い身長。少し目立つ赤髪。いまいち起伏の無い表情。
織「驚かせてすまない。
俺は織田作之助。ポートマフィアの最下級構成員だ。
…宜しく」
織田作は此方に手を差し出して握手を求めてくる。
戸惑いながらも、其の手を握る夜月。
握った手を少し上下に降る。
貴「夜月佳乃。私も最下級構成員だ。
どうぞ宜しく」
自己紹介するのは少し照れる。
織「隣、いいか?」
織田作が夜月の隣の席を指差して云う。
貴「いいよ」
黙って座る織田作。
…気まずい。
何を話せば良いんだ。
一人悶々と考える夜月に織田作が口を開く。
織「徳冨幹部とは、友達なのか?」
貴「…え?
いやいやいや!友達っていうか、恩人っていうか…」
予想外な単語に一瞬フリーズする夜月。
織「俺は居るぞ、友達」
貴「ん、どんな人?」
織「五大幹部の、太宰治」
〜〜〜〜〜〜
な、なんか、主人公のキャラは一体何処へ…。
親戚の家に徳冨蘆花の本があったので、オリキャラの名前はこれにしました。
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稲荷神(プロフ) - あの…せめて御坂美琴にしません?話の原点づれてますよ。 (2020年2月29日 15時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 話はいいですが名前の固定が治ってませんよ (2019年2月4日 8時) (レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - (すみません、途中でコメント切れました)しれません。ごめんなさい。 (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - 貴重なご意見ありがとうございます!名前変換出来る友達に聞きに行ってくるので少し時間が掛かるかも (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 名前の固定変えてください。 変え方を調べるなりなんなりして固定を変えてください (2018年7月28日 16時) (レス) id: 7efa097657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:植物回路 | 作成日時:2018年6月6日 18時