とある横浜の超電磁砲【文豪ストレイドッグス(原作沿い)】【とある科学の超電磁砲】

超電磁砲40 〜一般人〜 ページ45

貴 「…彼女には交際相手は居ないって話だったよね。
でも、彼女の腕時計は海外銘柄ものだった。
独り身の女性が自分用に買う品じゃあ無い。

それに巡査の腕時計も同じモデルの紳士用だった。」

其処で何かに気が付く敦。

夜月は後輩の成長が嬉しいのか笑って頷いた。

貴「うん、早朝の呼び出しに化粧もせずに駆け付ける。
…そして同じモデルの腕時計。


二人は"恋人同士"だったんだよ。

職場にも秘密のね」

人差し指を口に当てながら色恋沙汰をからかう子供の様にニタニタ笑う夜月。

貴「だから彼は彼女の顔を蹴り砕けなかった。

…そうしないと、マフィアの仕業に見せかけられないと判っていても」

悲しい恋物語に掛ける言葉を探す敦。

しかし、生憎そういう方面に疎い敦にら判らなかった。

貴「いやぁ〜、でも憧れるね！
職場に秘密の恋愛模様！！
私もそんなドラマチックな恋がしてみたいよ〜


…なんならお相手は敦君でも構わないんだよ？」

ニヤニヤと此れまでで最大級に悪質な笑みを顔全面に拡げ、敦の瞳を覗き込む夜月。

これは質が悪い。

敦「…ななななな…！！……」

大いに赤面する、敦。

赤い朱色の絵の具で塗りたくられた様にも見える顔からは湯気が出ていても可笑しくはないだろう。

其の様子が可笑しくて、夜月は吹き出して大笑いする。

貴「あはははッ！
やだなぁ〜冗談だって！

…でもまあ此れで敦君も判ったでしょ？」

敦「…何がです…？…」

貴「乱歩さんのあの態度を、誰も咎めない理由がさ」

すると、ギリギリ見える程までに遠くまで行っていた乱歩が大きく両手を降って呼び掛ける。

乱「こ〜ら案内係！
僕一人じゃ探偵社まで帰れないでしょうが〜！！」

世界最高の名探偵、江戸川乱歩は同僚と新人に向かって無邪気に笑った。

ー事件解決ー


〜〜〜〜〜〜

はぁ〜、大変でした…。

次から主人公さんとマフィア沢山出てきます(多分)！

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