超電磁砲4 〜虎探し〜 ページ5
敦「…!」
聞き覚えがあった。
曰く、軍や警察に頼れないような危険な依頼を専門にする探偵集団ーーー
ー昼の世界と夜の世界ー その間を取り仕切る、薄暮の武装集団だと。
敦「(なんでも「武装探偵社」の社員は多くが異能の力を持つ能力者って聞くけどーー)」
貴「あ、ねえねえ国木〜田く〜ん」
国「気色悪いイントネーションを付けるな!」
貴「そんなに怒り過ぎると、血圧が上がって老化が急速に進むそうだよ?」
国「何っ、そうなのか」
貴「ほら、メモメモ!」
貴「…嘘だけどボソッ」
国「バキッ」←万年筆を折った音
敦「(この二人が本当にそうなのか…?)」
そりゃあ、こうなる。
敦「そ、それで、探偵のお二人の今日のお仕事は」
おずおずと気弱に問う敦。
国「虎探し だ」
敦「…虎探し…?」
貴「近頃街を食い荒らしている「人喰い虎」だよ。倉庫を荒らしたり畑の作物を食ったりそりゃあもう好き放題。最近この近くで目撃されたらしいんだけど…」
ガタッ
敦が突然椅子ごと後方に倒れ込み尻餅をつく。
怯えた様な畏れをなした様な瞳は焦点が合っていない。軽く冷や汗まで出ている。
敦「ぼ ぼぼ僕はこれで失礼します…!」
国「待て」
腰が抜けた様に床を這う敦の襟首を国木田が掴み上げる。
敦「…っ!無理だ!奴に人が敵う訳無い!」
敦が怯えた顔で叫ぶ。
国「貴様、「人喰い虎」を知っているのか?」
敦「あいつは僕を狙ってる!殺 されかけたんだ!近くに居るなら早く逃げないと!」
その途端、国木田は逃げようとする敦の腕を捻り上げ、床に捩じ伏せる。
他の客は何事かと此方を観察している。
国「云っただろう。武装探偵社は荒事専門だと。
茶漬け代は腕一本か若しくは全て話すかだな」
国木田は力を強めて云った。
敦の顔が痛みに歪む。
貴「まあまあ国木田くん、君がやると情報収集が尋問になる。社長にいつも云われてるでしょ〜?」
其れを察知したのか、夜月が国木田をたしなめる。
国木田は"社長"という言葉に反応し、敦を離した。
貴「それで?」
未だに伏せたままの敦の側にしゃがみこんで笑顔で問う。
敦「うちの孤児院は、あの虎にぶっ壊されたんです。畑も倉庫も荒らされて、死人こそ出なかったけど貧乏孤児院がそれで立ち行かなくなって僕は口減らしに追い出されたんです」
敦はゆっくり事の経緯を話し始めた。
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稲荷神(プロフ) - あの…せめて御坂美琴にしません?話の原点づれてますよ。 (2020年2月29日 15時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 話はいいですが名前の固定が治ってませんよ (2019年2月4日 8時) (レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - (すみません、途中でコメント切れました)しれません。ごめんなさい。 (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - 貴重なご意見ありがとうございます!名前変換出来る友達に聞きに行ってくるので少し時間が掛かるかも (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 名前の固定変えてください。 変え方を調べるなりなんなりして固定を変えてください (2018年7月28日 16時) (レス) id: 7efa097657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:植物回路 | 作成日時:2018年6月6日 18時