超電磁砲31 〜襲撃〜 ページ35
薄暗い扉の前。
大勢の黒服と長3人。
「武装探偵社」の扉を暫く見詰めてから、広津が手を翳す。
バンッ!
扉は吹き飛び、同時に黒服が雪崩れ込む。
ざわめく社員達。
奥には探偵社の主戦力。
国「何ッ…」
広「失礼。探偵社なのに事前予約を忘れていたな。
…それから、ノックも。
大目に見てくれ、用事は直ぐ済む」
銃を構える黒服達。
嘲笑う立原。
国木田を始めとする探偵社員達は身構える暇も無く…
…
ドドドドドドッ!
街をとぼとぼとさ迷い歩く敦の耳に聞き覚えのある音が入る。
敦「(銃声…?!
しかもこの方向は…!)」
頭より先に足が本能に従って回転し始める。
街行く人も何事かと音が聞こえた方向を見る。
走って、走って辿り着いて見上げたのは…
敦「(何故?!
…何故探偵社が…!!)」
敦の脳裏に最悪の光景が過る。
血に濡れて倒れる谷崎兄妹。
頭から出血する夜月。
…ポートマフィア。
違う違うと、頭から其の光景を振り払う様に階段を駆け上がる敦。
腕が引き千切れんばかりに探偵社の扉に手を伸ばす。
敦「止めろッ!!!」
投げ飛ばされる広津。
其れを横目で睨む国木田。
広「…何?」
敦には状況把握するのに時間が掛かった。
開け放った扉の先には、黒服達を下敷きにして興味津々に銃を眺める賢治、親しげに話す与謝野と乱歩。
想像とは駆け離れた光景だ。
国「おぉ、帰ったか」
国木田が広津の手首を捻る。
グキッと嫌な音がする。
敦「(…あれ?…マフィアの武闘派は?
…あれ?)」
国「此れだから襲撃は嫌なのだ。
業務予定がまた狂う。
まあ、何時もの事だがな」
手帳と睨めっこを始める国木田。
敦は思う。
敦「(マ、マフィアより探偵社の方がぶっちぎりで物騒じゃん!)」
国「おい、呆けてないで片付けを手伝え!」
苛立つ国木田に、何時も通りの探偵社に、敦の想い止めどなく溢れる。
敦「…は、ははッ…」
零れ落ちる寸前まで目が潤いを増す。
国「…なんだお前泣いてるのか?」
敦「泣いてません」
国「泣いてないのか?」
敦「泣いてません」
国「泣いてるのか?」
敦「泣いてます!」
ーどんなに物騒でも、どんなに危険に晒されようとも、自分の居場所は今此処だけだー
〜〜〜〜〜〜
キリ悪くなるの嫌で詰め込みました。
そして主人公が全く出てこない…。
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稲荷神(プロフ) - あの…せめて御坂美琴にしません?話の原点づれてますよ。 (2020年2月29日 15時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 話はいいですが名前の固定が治ってませんよ (2019年2月4日 8時) (レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - (すみません、途中でコメント切れました)しれません。ごめんなさい。 (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - 貴重なご意見ありがとうございます!名前変換出来る友達に聞きに行ってくるので少し時間が掛かるかも (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 名前の固定変えてください。 変え方を調べるなりなんなりして固定を変えてください (2018年7月28日 16時) (レス) id: 7efa097657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:植物回路 | 作成日時:2018年6月6日 18時