超電磁砲29 〜出来る事〜 ページ33
ドオォン!!
医務室で谷崎兄弟の看病をしていた敦の鼓膜を揺さぶったのは、大きな爆発音。
慌ててカーテンを開くと、ビルの向こう側で不気味な黒煙がもくもくと天に向かって其の魔の手を伸ばしている。
敦「(爆発……?
まさか…!)」
…
ライトを持った警官が道行く市民を歩行誘導をしている。
黄色いテープが張り巡らされ、其の外側には沢山の野次馬が集まって、爆発の起こったビルを見詰めている。
其の中には先程駆けつけた敦も居た。
男1「皆殺 しだってよ」
女1「非道い…」
男2「軍警が言うにはマフィアの武闘派、
其の中でも凶暴な実働部隊『黒蜥蜴』って奴らの仕業だって」
男3「特集部隊並に戦闘術を持ち、しかも恐ろしく残酷だとか」
ヒソヒソと聴こえる野次馬達の声に耳を澄ませる敦。
敦「(マフィアの武闘派『黒蜥蜴』…
…もしそんな奴らが探偵社になだれ込んだら…)
………」
こんな厄介事ばかり引き付ける自分を引き取ってくれた、暖かい人達の居場所を壊さない為に、敦は次の行動は…
…
或る電話ボックス。
敦は小さな紙片を見ながら番号を打ち込む。
プルルルル プルルルル
樋『何方ですか?』
敦「僕だ」
樋『人虎?!』
驚く樋口。
無理も無い。
昨日の敵は今日も敵だ。
樋『先日はお仲間に助けられた様ですが、次はそうはいきません。
…其れで御用件は?』
少し間が空く。
恐らく躊躇しているのだろう。
守りたい気持ちと離れたくない気持ちがせめぎあって苦しいのだろう。
敦「…僕は探偵社を辞める」
樋『な…?!』
予想外過ぎる言葉に息が詰まる樋口。
敦「辞めて一人で逃げる。
…捕まえてみろ」
樋『成る程ーー
…だから「探偵社には手を出すな」と?』
……………。
沈黙を切り裂く様にして、乱暴に通信が途切れる。
樋「…」
樋口はパタンと携帯を閉じると後ろに居た部下に一言。
樋「黒蜥蜴を呼べ」
〜〜〜〜〜〜
はうわぁぁあ…!
ここの樋口さんめっちゃカッコいい…。
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稲荷神(プロフ) - あの…せめて御坂美琴にしません?話の原点づれてますよ。 (2020年2月29日 15時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 話はいいですが名前の固定が治ってませんよ (2019年2月4日 8時) (レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - (すみません、途中でコメント切れました)しれません。ごめんなさい。 (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - 貴重なご意見ありがとうございます!名前変換出来る友達に聞きに行ってくるので少し時間が掛かるかも (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 名前の固定変えてください。 変え方を調べるなりなんなりして固定を変えてください (2018年7月28日 16時) (レス) id: 7efa097657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:植物回路 | 作成日時:2018年6月6日 18時