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超電磁砲2 〜茶漬け〜 ページ3

彼女は敦に問い掛ける。

高くもなく低くもなく、心地好い優しい声。

夕陽に照らされた顔は酷く整っており、夕焼けにも負けない強い紫をしている瞳は確りと敦を見据えている。

貴「君、何処から来たの?見た感じ、かなり困ってそうだけれども」

すっかり気圧されている敦に少女が再度問い掛ける。

敦「…えぇ…御覧の通りです……
かなり、困ってます…」

貴「フフフ、此処で会ったのも何かの縁だ。愚痴ならいくらでも聞くよ?」

大きな荷物を持っているにも関わらず身軽な動きで敦の前まで降りてくる。

すると彼女は袋の中に手を突っ込み、せんべいひとかけら敦に差し出した。

貴「これあげるよ」

敦「ええ!でもこれ」

貴「遠慮しなーい!」

そう言って彼女は敦の口にせんべいをねじ込んだ。

敦「むーーーーーっ!」

舌の上にせんべいの醤油味が広がる。

久しぶりに口にした食べ物に涙が溢れそうになった。

貴「アハハハっ!」

少女は酷く愉快そうに笑う。

敦「ゴクン………あっ、ありがとうございます…!あの、お名前は……?」

?「こんなところに居ったか唐変木!!」

突如耳に飛び込んできた怒鳴り声に、思わず言葉を止める。

貴「んん……?おぉ!国木田くーーんご苦労様ーーー!」

少女が面白がるように手を振る。

国「何がご苦労様だ苦労は全てお前のせいだ!この万年静電気が!!」

国木田と呼ばれた男は少女に向かって怒鳴る。

敦「せ、静電気…?」

戸惑う敦。

貴「フフ、彼は私の同僚なんだよ。
…ああ!そういえば君、お腹が減っているんだろう?先刻のせんべいじゃ足りなそうだ。
なにか奢ってあげよう。何が食べたい?」

敦「……ちゃ…茶漬けが、食べたいです……」

当惑しながらも答える。

貴「…ふっ…ふふふっ………

アハハハハハハハハハっ!!
いーよー!!国木田くんに30杯くらい、奢らせよう!!!」

彼女は最初に笑っていた時も、こんな顔をしていたのだろうか。

無邪気で、それでいて大人びた可憐な笑顔。

国「俺の金で太っ腹になるな夜月!!」

………

敦「夜月?」

貴「ああ、私の名だよ。」

心地好い風が吹き、少女--否、夜月の髪を靡かせる。

貴「私の名は夜月、夜月佳乃だよ。」

ーーー君の、名前は?ーーー


〜〜〜〜〜〜

訳分かんないですねすみません!

超電磁砲3 〜茶屋にて〜→←超電磁砲1 〜出会い〜



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稲荷神(プロフ) - あの…せめて御坂美琴にしません?話の原点づれてますよ。 (2020年2月29日 15時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 話はいいですが名前の固定が治ってませんよ (2019年2月4日 8時) (レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - (すみません、途中でコメント切れました)しれません。ごめんなさい。 (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
植物回路 - 貴重なご意見ありがとうございます!名前変換出来る友達に聞きに行ってくるので少し時間が掛かるかも (2018年7月28日 18時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 名前の固定変えてください。 変え方を調べるなりなんなりして固定を変えてください (2018年7月28日 16時) (レス) id: 7efa097657 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:植物回路 | 作成日時:2018年6月6日 18時

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