一目惚れ ページ6
あーどうしよ、
帰りたく無いと思ったものの、どう暮らすかだよね。
学費は高いから、お母さんに黙って留年は出来ないし……。
僕は椅子に腰を下ろし、頭を抱えた。
ホントに母さん酷い!
僕が落ちるって分かってたって??
しかも何だよ!レタスの種まきの手伝い?!
僕は食べたく無いからやらないよ!
レタスや果物なんていっそ滅びてしまえ←
はあ……
それから僕は、周りの熱っぽくこれからの生活を語る友人達の騒ぎにいたたまれなくなって寮を出た。
いるだけ虚しいもの。
あぁ、家に帰りたくないな……
どうしたら良いんだろう……。
僕はあてどなく人混みに紛れ、川の流れを横に見ながら、橋を渡った。
そして前の人達に続いていくつもの角を曲がり、道を横断して、ただふらふらと足が向くままに歩いていた。
一時間程経っただろうか。
いつの間にか賑やかな大通りから離れていたことに気づき、ふと顔を上げた僕の前には……
「!」
"下宿 サンクチュアリ"と優しい文字で書かれた看板がかかった、綺麗なアパートがあった。
「そうか、下宿...!」
下宿住まいという手があった。
しかも、看板の下に小さく書かれている家賃は....安い!
"一日二食の賄い付き"とかまで書いてある!!
今の高校の一年の学費に比べたら、こっちの方が断然安い。これなら、僕にもなんとかなる!
それにしても、こんなちょうどいいタイミングで
求めている物を見つけられるなんて。
僕は顔色を変え、早速下宿の大家さんの部屋にインターホンを鳴らしに行った。
ピンポーン ガチャッ
「はい」
鈴をふるような優しい声がして、お洒落な雰囲気の扉が両側に開いた。
「あっあの、ここの下宿のお部屋を拝見したくって....?!」
そして現れた女の人に、僕は一瞬で心を奪われた。
波立つ
この地球上に、こんなに美しい人が存在していたなんて。
まさか、天使…………??
頭の中がパニックになっている。
えっ、なんて話したら良いのかわからなくなったよ。
僕が口をパクパクしていると、
「あっ!初めまして!私は大家をしています、ユウミ・ベランジェールと申します!」とその人………いや、大家のユウミさんはニッコリと笑った。
もうこの人がいる此処に住みたい!
ああ、その前に、ユウミさんに気に入ってもらえるような挨拶をしなければ!!
僕はショートしそうな頭から、無理やり言葉を捻り出した。
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シャーロック - 木の葉月さん» うん、お休み〜また明日ね! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» 全然美人じゃ無いっすよ。ちょっと風呂入って来るんで、また明日話そ。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» うわ、結構時間掛かるのね。コノハヅキはびじんだろーな〜 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» へへっ!30分前くらいに帰ってきたで (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» おお、お疲れ様〜! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木の葉月&シャーロック x他2人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sherlock_rio?s=21
作成日時:2020年10月3日 18時