僕は出て行かない! ページ29
「ほら、早く逝ってやりたまえ。かわいいレディが待っている。」
「逝くのはお前だろ?」
僕の存在は、少しも驚異ではないって言うわけ?
頭上でナイフを
リーフさんとシャーロックさんの間に、昔何があったのかは知らないよ。
でもさ、その生き残りをかけた争いを、僕をサンクチュアリから追い出す口実にもするのはやめてくれない?!
邪魔者を片付けたら、一人でゆっくりユウミさんと……なんて、そう全部上手く行くとは思うなよ!!
健全なか弱き一般市民だからって、
見くびりやがってぇ!!
僕は両の拳でテーブルをドンッと叩き、叫んだ。
「嫌だ嫌だ嫌だ!!僕は絶対に出ていきませんからね!殺されても出ていきませんから!」
「……は?それ、本気で言っているの?」
リーフさんは訝しそうに片眉を上げた。
「本気ですとも。」
「ここまで物分かりの悪い奴は初めてだな。」
「あなた方みたいな危険な人達が住んでいる所に、ユウミさんを一人残しておけるわけないでしょ!」
いくら良い人の仮面をかぶってユウミさんを誤魔化していようが、二人が殺し合いをするなら、ユウミさんがとても危険である事に変わりはない。
体に怪我をしなくたって、心が傷つく事になるかも知れないだろう!!
「あなた方を止められないのなら、せめて僕がユウミさんの盾にならなければ!」
「お前さんのどこが盾になるんだよ。」
「……」
「気合いでは何も解決しないよ。」
言葉に詰まった僕に、二人は「やれやれ」と言うように薄笑いを浮かべている。
「……き、気合いが無いよりかはマシでしょーーが?!」
僕は恥も外聞もかなぐり捨てて言った。
「僕は、絶対にユウミさんを諦めないし、命を賭けてでも護ります!絶対に出て行きませんからね!」
二人はまた黙り込んだ。
「……そこまで言うのなら、別に良いさ。」
シャーロックさんがそう言ったのは、たっぷり5分は経った後だった。
「ただし、忠告はしたからな?ここに住み続けるつもりなら、殺し合いに巻き込まれてうっかり死んだとしても文句は言うなよ。」
「分かってますよ!」
死んだら文句言えないし。
「でも、僕はなんとか生き抜いてみせます!」
「サバイバルゲームをするのが目的で引っ越して来たんじゃ無いんだから、別の所へ移る方が賢いのに。」
「べ、勉強はもちろんしますよ?!」
「無理だと思うぜ……。ま、勝手にしろ。」
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シャーロック - 木の葉月さん» うん、お休み〜また明日ね! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» 全然美人じゃ無いっすよ。ちょっと風呂入って来るんで、また明日話そ。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» うわ、結構時間掛かるのね。コノハヅキはびじんだろーな〜 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» へへっ!30分前くらいに帰ってきたで (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» おお、お疲れ様〜! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木の葉月&シャーロック x他2人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sherlock_rio?s=21
作成日時:2020年10月3日 18時