音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ15)

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◇ 「出てけ」ページ15

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「「「「監督になって下さい、お願いします！！」」」」

「仕事の邪魔だ。」

雷雷軒にて、部員で声を重ねて頼み込む。だが響木に一刀両断され円堂は口ごもるが諦める訳にはいかない。

「あのっ俺のじいちゃん知ってるんですよね！秘伝書の事も知ってた。だったら、サッカーの事も詳しいんじゃないですか！？」

「…或いは、円堂のおじいさんとサッカーをやっていたんじゃないんですか？」

興奮した様子の円堂の声を無視し続ける響木に、土門の冷静な声が投げかけられる。
それにピクリと反応した響木に気付いてか気付いていないのか「それほんとか！」と円堂は身を乗り出した。

「勘だよ、秘伝書の事をしってたんだ。伝説のイナズマイレブンだったんじゃないのかなって。」

「…！」

その言葉に円堂は響木へ笑みを向ける。だが響木は重い口で「あの時俺が言ったことを忘れたのか？」と円堂に返した。

「イナズマイレブンは災いをもたらすと言ったろ。恐ろしい事になるだけだ。」

「っでも！俺達ここまで来たのに！全国に行けるんだよ！！」

円堂と響木の睨み合い(？)が続く。だが響木は呆れたように口を開いた。

「あのな、注文しないならとっとと出ていけ！」

「ぐぅ…だったら注文すりゃいいんだろ！ラーメン一丁！！あ…サイフ、部室だった…；」

円堂は救いを求めるように秋を見たが、秋は笑顔で部室に鍵かけといたからと言う。
円堂は汗を浮かべながら響木の方へ向いた。

「注文取り消し…；」

「……出てけーーーーーー！！！」

雷門イレブンは店の外に投げ出される始末。
風丸、豪炎寺、Aは投げ出される前に避難していた。

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「いいぞーーー！ボールに食らいつけ！！」

河川敷にて練習中。
風丸が半田を抜き去り、壁山へパスする。だが壁山は座り込んでおり、そのふくよかな体にボールが当たりバウンドした。

「壁山！」

「俺たち、負けっすよ…」

「何言ってんだ…！」

「どんなに練習したって、監督がいないんじゃ意味ないっすよぉ〜！！」

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