◇ 御影専農戦 01 ページ36
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「結局、新必殺技は出来なかったようですね。どうやって戦うつもりです？」
雷門ベンチにて、嫌にニヤついて問う冬海。それにAはイラついた様に眉をしかめた。
しかし円堂は冬海の発言を気にした様子は無く拳を握り皆に声をかけた。
「確かにこの前の勝負は俺の負けだった。だけど試合はチーム同士の戦いだ！
力を合わせれば、絶対にチャンスはある！ガンガン攻めていこうぜ！」
「「「おーーう！！！」」」
主審の「両校整列！」という声に伴いフィールドに入る雷門イレブン。
観客からは歓声が上がり、角間の実況が響き渡った。
〈さあ、フットボールフロンティア予選二回戦の開始でーーす！！本日は雷門中学と御影専修農業高校附属中学との対戦！その強さは、帝国にも匹敵すると言われる御影専農。
それに対し雷門中はどう戦うのか！〉
ピィ _______ ッ！
試合開始。
豪炎寺が染岡へ渡し、御影陣営へ切り込んでいく。
染岡達の前に立ちはだかったのは下鶴だ。
「へっ、抜いてやるぜ！」
だが、ディフェンスするのかと思いきや下鶴は何もせずスルーした。これには染岡も「なにっ！？」と声を上げる。
そしてそのまま攻め上がるが突如ゴールを守っていた杉森が「ディフェンスフォーメーションガンマ3発動！」と声を上げ、それに従うように選手達が豪炎寺の前に立ちはだかる。
完璧に予測しているかのような守備に豪炎寺が攻めあぐねていると、染岡がパスを要求しそちらへボールをパスする。
「もらったぜ！――――�� ドラゴンクラッシュ �瓮叩�」
染岡のドラゴンクラッシュがその名の通り龍を描きながら迫っていくがゴール前に立ちはだかった複数人ディフェンスの蹴りによって威力が相殺され、ゴールへ向かう頃には完璧に威力が無くなり簡単にキャッチされた。
「驚くことは無い。君たちの攻撃パターンは完全にデータ通り。したがって簡単に予測できる！」
「なんだと……！？」
「ドンマイだ染岡！まだ始まったばかり、早く攻撃に備えろ！」
「次は一点、決めよう！」
「おう！」
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月10日 14時
