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62話 ページ19

『済まない、遅れた』


車に乗り込みながら二人に向けて謝罪を述べた。
遅れたと云っても云われた時間よりかは早いのだけれど


「大丈夫だ、未だ間に合う
どちらにせよ油断出来ない状態には変わりないが」


……今のオレ達にとって一秒をロスするのも惜しいのだ

オレの言葉にそう答えながら国木田さんはアクセルを踏み込み
車は発車する


『社長から話は聞いているかい?』

「いや、間に合うのは俺達だけ、
そして兎に角今は時間が惜しいから事情お前から聞けとだけ」

『OK.なら簡単に説明しよう』


何も答えない国木田さん達の背中に向けて今がどんな状況なのかを説明をする
オレの頭で出来るだけ判りやすく
そして出来るだけ簡略に

何時も通りにするだけだ


「あの…章也さん。もしかしてボク達の向かってる場所って…」


そう聞いてくるジュンの声は微かに震えているように感じた。
…きっと気付いてるんだろう


『…ナオミちゃんと春野さんが避難してる旅館だ
先刻伝えておいたから今逃げる準備をしてくれている筈だよ』

「そう、ですか」





『心配は要らないよジュン。ナオミちゃんは頭が良いしオレ達も助ける為に向かってる
唯助ける為じゃない、絶対に助ける為にね。
そうだろ?』


俯いていたジュンが頭を上げるとキッと何時もより目が鋭くなっているのが
バックミラーに映っていた


「勿論、そのつもりです。
ナオミはボクが助ける。絶対に」

「そもそもそのつもりだが章也。
考えがあるんだろ時間が無い、手短かに話せ」


少し驚いた。
国木田さんがそういう事を云うのは太宰にだけかと思ってたのに

『確かにあるけど……無かったら如何するつもりだったんだい』

「お前がそう云う事を云う時は大抵何かしらの考えがあるだろ?」

『……た、確かに』


ここ最近で一番納得出来た気がする。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


最近ヒ○マイにハマりました

クロスオーバーが書きたくてうずうずしてます((⊂=(^ω^=)ジュケンベンキョウシロヤ

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最小幹部 - 蓮Kさん» 最近そんな感じになってきてますね、キャラがブレにブレまくってます (2019年6月4日 5時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮K - 氷室と赤司をたして2でわったか? (2019年6月3日 22時) (レス) id: 81a8b97a68 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると有難いです…! (2019年1月26日 10時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!この作品すごく好きです!ゆるゆるしてるかと思いきやしっかりと考えていたり、夢主くんの過去がとても気になります! (2019年1月24日 19時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - アオさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けるように頑張って行きます! (2019年1月10日 20時) (レス) id: 4419a0d4d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:最小幹部 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月1日 0時

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