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8話 ページ10
看護師「今日でやっと退院だねぇ、喘息、治るといいね」
「はい…」
また、あの家に戻る、ご飯はいつも少なくて、味噌汁1杯と、白飯が少し、水がコップ1杯だった、だから、いつも家ではお腹を空かせていた
幸いなことに祖父母はお煎餅を作っていて、失敗したものはお客さんには出せないから私に食べさせてくれる
それが堪らなく美味しかった、一週間に一回、失敗した数枚をこぞって食べていた
病院から歩いて数十分、もう少しで家に着いてしまう、そんなことを考えながら、下を向き、横断歩道をとぼとぼ歩く
隣から、車が来ていることも知らずに
キキキーー!!!
「!」
ドンッ!
気がついたら私は宙を舞っていた、そのまま地面に叩きつけられる
『子供が引かれたぞ!!』
『誰か!救急車!』
『まだ間に合う!』
気が飛びそうになりながらも、周りの声が聞こえる、痛みを感じてるはずなのに何も痛くない、もう死ぬのかな
「…このまま死んじゃいたいや…」
そう、小さく呟いた
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作者名:えび | 作成日時:2021年12月28日 16時