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6話 ページ8
憂太side
今日は、入院最終日だ、今は里香ちゃんと話している、この話が終わったら、Aちゃんのところに行こうと思っていた
だけど、病室の入口に人影が見えた、だけどその人影はすぐに消えてしまった
里香「？憂太？いきなりどうしたの？」
憂太「！なんでもないよ！」
何か、やってしまったかもしれない、嫌なことが頭をよぎる、そんなことを考えていた次の瞬間だった
ｶﾞｼｬﾝ!
廊下の方ですごく大きな音がした、嫌な予感が的中したかもしれない、咄嗟に、点滴台を持って廊下にかけ出す
里香「？憂太！どこ行くの？」
憂太「ごめん里香ちゃん…行かないと」
里香「…」
そう言って、廊下の先に目をやる、そこには、担架に運ばれるAが居た
すぐに近くにいる看護師さんに急いで聞く
憂太「あの！なんでAちゃんが運ばれてるの？」
すると看護師さんは
看護師「あの子…いきなり走り出しちゃって…喘息患ってるのに…君は気をつけてね」
憂太「！」
やっぱりあの人影はAだったんだ…
あの時呼び止めてれば、Aがこんなることは無かったのだろうか…
看護師2「あの子…あと数日で退院だったのに…あともう一週間は退院できそうにないわね…」
憂太「！」
あの、あともうすぐで退院だと言って嬉しそうに笑っていたAちゃんを思い出す…
憂太「…ごめん…Aちゃん…僕、何もしてあげられないや…」
そう言って、Aちゃんが運ばれている担架が横を通り過ぎる
『そんなことないよ』
そう優しい声で言ってくれるのを少し期待してしまった…
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作者名：えび | 作成日時：2021年12月28日 16時
