＊71＊ 戦う理由＿ ページ6
「それでも！ここは死んでも引き下がれねぇんだ！！」
彼の答えに、僕の心を絶望が満たした。大切な人が、いなくなってしまう。手の届かない所へ行ってしまう…！
またも僕が意識を失いかけた、その時だった。横から強い力で腕を引かれる。驚いて見ると、ツナだった。彼は僕の手を掴んだまま獄寺に叫んだ。
「ふざけるな!!」
「っ？！」
周囲が驚いて彼を見る。獄寺も面食らったような顔をしている。それでもツナは構わず叫び続けた。
「何のために戦ってると思ってるんだよ!!またみんなで雪合戦するんだ！花火見るんだ！だから戦うんだ！だから強くなるんだ！またみんなで笑いたいのに、君が死んだら意味が無いじゃないか!!」
彼の言葉に呼応するようにみんなが獄寺を呼ぶ。…あぁ、僕もこんな風になりたかった。彼らと、こんな風に…。
「10代目…！！」
その時、図書館に爆音が轟いた。モニターが砂嵐に包まれる。耳障りな音がまるでみんなの心の内を現しているようだった。
「嘘だろ…そんなことって…。何で…獄寺君…。」
僕を掴むツナの手に力が籠る。大丈夫。大丈夫だ信じろ。きっと戻って来る。だって、獄寺はツナの忠犬だよ？そんな彼がツナの言葉に従わないはずがない。その気持ちが少しでもツナに伝わるように、僕は彼の手に自分の手を添えた。
「！」
その時、砂塵の向こうに人の気配がした。それを感じてリボーンとシャマルが安堵したように肩を撫で下ろす。あぁ、ほら。やっぱり彼はツナの忠犬だ。
「すいません…十代目…。リング取られるってのに命惜しさに戻ってきちまいました…。」
体を引きずるように歩く彼にみんなが歓喜の声を上げて駆け寄った。僕は何となくその輪に加われなくて、後ろで見守っていた。そんな僕に気付き、獄寺は意外なことを口にした。
「…悪かった。」
「！…うん。でも、帰って来たから許してあげる。」
可愛げのない僕の答えに獄寺は軽く舌打ちをして、山本に向き直る。
「山本。後…頼むぞ。」
「わーってるって。」
いい笑顔で返した山本に緊張の糸が切れたのか、獄寺が倒れた。慌てる彼らをシャマルが微笑ましそうに見ている。自分も行けばいいのに。なんて、僕が言えたことでもないか。
「それでは、次の対戦カードを発表します。」
「！」
「明晩の勝負は…雨の守護者の勝負です。」
それだけ告げて彼女らは姿を消し、嵐戦は終結した。
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咲都紀(プロフ) - 氷杜雪奈さん» お久です！受験・・・大変ですね；ファイトです！ (2013年9月29日 18時) (
レス) id: 7cb4bc8999 (このIDを非表示/違反報告)
氷杜雪奈 - 咲都紀さんオヒサですスミマセン全然来れなくて←受験生ナンスヨ (2013年9月28日 16時) (レス) id: 874331a837 (このIDを非表示/違反報告)
咲都紀(プロフ) - 雪奈さん» 嫌なわけないじゃないですかぁぁぁあああ！！！ありがとうございます！！！・・・ところで友達ってこみゅ〜とおんなじ感じでいいですかね；；初めてなものでよくわからんのです ← (2013年7月16日 20時) (レス) id: 6b9bea12fb (このIDを非表示/違反報告)
咲都紀(プロフ) - 雪奈さん» ああありがとうございます！！！更新遅くてスイマセン；；頑張ります！ (2013年7月14日 18時) (レス) id: 6b9bea12fb (このIDを非表示/違反報告)
咲都紀(プロフ) - 瑠華さん» うん、だいじょぶよ〜 (2013年7月13日 20時) (レス) id: 6b9bea12fb (このIDを非表示/違反報告)
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