5話 ページ7
剣持「…国の予算などはどうなっていますか？そのような状態だと苦しそうですが。」
『此れは恐らく予想外かと思われますが、予算は有り余る程ございます。
王が更なる富を、と己の腹の中で長年で貯めていた結果ですね
全体の額としては…此方の資料にございます。』
叶「⁉︎…え、多すぎない…？」
差し出された書類に書かれている金額は、2j3j国とさほど変わらない…否、もしかしたら超えているかもしれない程の桁の量。確かにa国は国の面積が2j3j国よりも約1.5倍ほどはあるが、どれ程栄えているかのレベルを考えると明らかにあり得ないほどの量の財産だった。
『宝物庫や金庫にあるものは私が管理していたためこの金額が提示できておりますが、
……あの方ですし、一部宝を隠していることでしょう。まだ増える可能性は大いにあり得ます。』
『以上で、剣持様が提示を求めた情報は提示を終えた事になります。』
ぐうの音も出ない程に完璧な書類と情報を渡された剣持は、それらをじっと眺めながら何かを考えている様子だった。彼が黙り込んでから丁度、時計の針が一周した程でようやく、その重い口が開かれた。
剣持「……今すぐここで、2j3j国がa国を吸収合併する事へのメリットを挙げてください。」
『…メリット…ですか』
剣持「はい。欲しい情報は確かに全て頂きましたが、大きなメリットなどの説明は受けていません。」
『………そうですね…』
これで終わりかと思えば、次に求められたのは今回の合併についての大きなメリットを上げることだった。後付けは卑怯じゃないかと思う者もいるかもしれないが、今回は立場が2j3j国の方が明らかに上。故に、Aは剣持の言葉に従うしかなかった。
チェックメイト。剣持は1人、心の中で笑みを浮かべた。
a国を合併する事は確かにメリットが多い。だが、だからと言って快諾する訳ではない。別に統率者がいないのであれば、軍を動かし自らの手で手に入れるのも良いだろうし。合併の危険性などもしっかり調べてからが1番安全であるため、今すぐ結論を出すなんて事はしたくないのだ。
a国を合併する事の大きなメリットなんてある訳がない。文明も此方の方が発達しているし、木材なんかは別国から大量に輸入できる。さあ、どうだ。この状況下で、お前はどう返す？
『…………』
剣持「…どうかされましたか？」
『…今、2j3j国にある坑山から貴金属などが採れにくくなっていると聞いたことがあります。』
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猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります！！ (4月4日 19時) (
レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます！！ (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました！更新頑張ります！ (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー！これからも無理せず活動頑張ってください！！ (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます！頑張ります！ (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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