6話 ページ8
『2j3j国の地形からして、このままだとあと数年で鉱脈は途絶え、金属類の調達が難しくなることでしょう。
それに対してa国は、最近白金の鉱脈も発見されましたし、多くの鉱山があります。』
『2j3j国が貿易をしている国を挙げても、鉱物が多く取れる国は無い………
このままだと、別国に攻められて武器が無くなり国が廃れるという未来が見えますが』
『…どうでしょうか？』
剣持「………」
剣持は侮っていた。あのa国なのだから別に参謀もそこまでだろうと。ましてや、こんな幼い少女1人では。だがしかし、その予想は大きく外れることになった。此方の求める情報の全てを正確に提示してきたかと思えば、此方の情勢もしっかり理解した上で此処へ来ているという事を思い知らされた。
眉間をぐっと抑えた後、重々しく息を一つ吐いた剣持。
剣持「………少し、考えさせてください。叶くん」
叶「うん。……ではA様、こちらに。」
『…はい』
剣持らが書類を眺め、どうするかを考えている中、
＿＿＿＿＿＿長尾だけが、部屋を出て行くAを真っ直ぐに見つめていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A side
私の手を引き、応接室を出て行く叶様の数歩後ろを着いて歩いて行く。
……さっきまでは、後の事を少ししか考えずに王を殺したせいで慌てていたけれど
今思い出すと物凄く思い切った行動をしてしまった。いきなり2j3j国に一人で行くなんて…
いや、これで国が良くなるのならばなんでもいいか。
叶「…………」
『…………申し訳ありません、いきなりの訪問となってしまって。』
叶「いえ、大丈夫ですよ。此方も以前、a国へアポをとらずの訪問をした事がありますし」
『…ありがとうございます』
「此方です」と言われ目線を先にやると、
そこにはヒヤシンスやラナンキュラスなどの春を代表する花が咲き誇る庭園があった。
『……綺麗…』
叶「でしょ？ウチの庭師の自慢の庭なんだよ。また少し移動した所だと桜っていう……」
『東国の植物でしたっけ。確か薄桃の花を咲かせるのだとか。』
叶「‼︎そうそう！」
応接室にいた、弦月様の服装からして彼は東国出身だろうか。
もしそうなのだとしたら、珍しい植物があるというのも頷ける。
叶「もちさん達の話し合いが終わるまでちょっと一緒にここにいよっか。」
『はい』
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猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります！！ (4月4日 19時) (
レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます！！ (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました！更新頑張ります！ (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー！これからも無理せず活動頑張ってください！！ (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます！頑張ります！ (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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