2話 ページ3
葛葉「お前…本気で言ってるのか」
『はい』
嘘か誠かを確かめようと顔色や表情を伺ってみても、
少女が持つその黒真珠のような瞳は何も映さず、顔は無表情のままで何も読み取れない。
叶「………」
伏見「…できれば理由が聞きたいんすけど」
『…国がもう限界である上に、現在…国を纏める統率者が居ないからです』
剣持「ここ最近で、a国の国王についての情報は何もない気がしますが…統率者がいない、というのは？ここ最近で、a国の国王が亡くなったという報せは受けていませんが」
『…国王を殺したからです』
長尾「…は？」
『昨日の深夜に、国王を殺しました。』
弦月「…それは、本当ですか？」
『はい。……私が、この手で、この剣で。あの方を殺してきました。』
こちらが証拠です、とすらりと抜いた剣には、確かに鮮血がこびりついていた。
その血をDNA鑑定をしない内は断定はできないが、何故か”それ”を見ると本当なのだろう、という気持ちになる。外交官である伏見は、うぅんと小さく唸った。
伏見「それはまた…何でっすか？普通なら自分の主を殺すなんて事、しないはず…」
『……皆様もご存じでしょう、我が国a国の惨状を。
国王は富に目が眩み無茶な王政を続け、税は高くなり暮らしは貧しく。
そんな状態の上、去年は日照りに悩まされたりと、もう限界だったのです。』
叶「確かに去年は気温も高かったからね…」
『幹部が王へ向けた助言や国民からの嘆願書を届けても、
……あの方は、止まりませんでした。
それどころか、更に暴虐無人な政治をするように。』
弦月「えぇ…」
剣持「……貴方は止めなかったのですか？その言い方だと、第三者目線のように聞こえるのですが。」
長尾「！」
剣持のその言葉に、部屋の空気がピリついた。
数名は「気が付かなかった」という顔を、他数名は気付いていたのかAを真っ直ぐに見つめている
『………私の、…私の役目は、陛下の従順な犬となり国を発展させ、富を蓄えること。
王の忠犬である私に、楯突くことはおろか進言する権利さえも与えられていませんでした。』
『もし、反抗などしたら、その日……………』
伏見「………」
『……いえ、下らない話はここまでに致しましょう』
伏見「…言いたくないってコトなら、今は引きますよ」
『申し訳ございません』
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猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります！！ (4月4日 19時) (
レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます！！ (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました！更新頑張ります！ (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー！これからも無理せず活動頑張ってください！！ (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます！頑張ります！ (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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