炭治郎の姉上は心臓の病を持っています

お姉さん ページ42

「起きましたか？」

目が覚めるとしのぶさんが私の顔をのぞ仕込んでいた

「だいぶ薬の効果があったようですね」

『薬の効果？』

私は上半身を起こして聞いた

「ゆうなさんには少し強めの麻酔をさせて頂きました」

…この人ヤバい人かもしれない

「体に何か異変はありませんか？」

『特には…傷の痛みがひきましたけど』

「他にはありませんか？」

『…何だか清々しい気分ですよ』

「そうですか…」

何だか悲しそうな顔をしてる…

私はしのぶさんの頬に手を当てて笑った

『しのぶさん。笑ってください』

「!？」

『偽物の笑顔でも構いません。私はしのぶさんが笑っている方が好きですよ』

「…ぇ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

『え！な、泣かないで！！』

私､泣かしちゃった！？

「！ごめんなさい」

「姉の事を思い出してしまって…」

きっとしのぶさんのお姉さんは生きていないのだろう…なら今だけでも…

『おいで！しのぶ！』

私は両腕を広げた

しのぶさんは少し戸惑ったけど私の胸に飛び込んで来てくれた

『よく頑張ったね｡』

私はしのぶさんの頭を撫でた

しのぶさんは幼い子供のように泣いた

しばらくしのぶさんの頭を撫でていると寝息が聞こえてきた

私はベッドから降りてしのぶさんを寝かせて小さな窓に近寄って月を眺めた

『このまま時が止まればいいのに…』

宇随天元→←おめでとう！！

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