つよく、はかない。

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侑「本当にムカつく。すぐ無理するんだから……」

圭「ちぃちゃん、落ち着いて。」

裕「寂しいんだよ、知念も。」


侑「涼介がいないと、ステージクリア出来ないじゃん！！」

圭「ちぃちゃん……」

裕「……あ、大ちゃん。」



予想していた通り、廊下で3人とすれ違った。

ご立腹の様子の知念さん。

そして、それを宥める裕翔と圭人。

きっと作られた笑顔でも見てきたのだろう。




大「気をつけて帰れよ〜」

「はーい」


3人の元気に揃った声をきけば、やっぱり後輩なんだなって思わされる。

もちろんアイツも可愛い後輩だ。




病室に入る前の謎の緊張感。

ちゃんと……頼ってくれるかな？という不安。




大「山田〜？」



明るく、いつも通り話しかけた。





涼「大ちゃん……」



俺が想像していたよりも弱々しかった。


一見、俺の名前を笑顔で呼んでいるように見えるかも知れないけれど、あの笑顔は偽物だ。


知念が怒ることにも納得する。

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