約束～Love Story～数原龍友 (ページ3)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:192,035 hit

2 過去ページ3

『バレンタインデー』

私と龍友が出会った日。

私がまだ高校1年生の時だった。

その日は進路や夢について学校で話をして

私はかなり落ち込んでいた。

夢や行きたい大学や専門学校なんてないから。

「1年生からそんな話するんだなぁ……」

と思いつつ

なんとなく家に帰る気分にもなれなくて

公園のベンチに1人で座ってたんだ。

そしたら

？「どないしたん？こんな寒いのにそんなとこ

座ってたら風邪引いてまうで」

振り返った先にいたのは厳ついお兄さん。

それが、

龍友だった。

龍「どうしたんや？お兄さんが聞いたる」

「え、、」

龍「え？アカンかったか？」

「いや、そういう訳じゃ…」

龍「そうか、で、どないしたんや？お姉さん」

ここから始まったんだ全部。

龍友との出会い。

それから私は今日あった出来事を

全部龍友にぶつけた。

龍友は黙って聞いてくれていたんだ。

龍「そっか、僕もな何もかもが嫌になったり

することあるで」

「お兄さんも？」

龍「そや、僕なおーーーっきな夢があんねん

でも、その夢はまだ僕には手の届かん

場所にあるみたいやわ、やから

そのために高校もやめて今は近所の

焼き鳥屋さんでバイトしてる」

「そうなんですか」

龍「やっぱり自分の好きなことをするためには

何かを犠牲にしなければいけないんやと思う僕は」

そういった彼の横顔はキラキラ輝いて見えて

それと同時に羨ましい気持ちが

心の中でひっそりと生まれた。

「夢があるっていいなぁ……ボソッ」

龍「ん？」

「え、いや、その、、なんでもないです」

龍「……必ず」

「？」

龍「必ずさ夢を持たなアカンとか思わなくていいんちゃうか？

自分の夢をさ

考えたとしても出てくるはずないやん、

夢は心からそうなりたいってそう思った時から

始まるんやと思うで」

「、、」

龍「ゆっくりでええんよ、君のペースで」

「…ありがとう」

龍「スッキリしたか？笑

あ、ちょっと待ってや君の名前とか

知らんねんけど笑」

「え、あ、宮下Aです！」

龍「Aちゃんね、

僕は数原龍友。

高校やめて働いてるけど今は16歳やで！」

「えっ？16歲？同い年です！！」

龍「ほんまか！じゃあタメやな♪」

それから私と龍友は仲良くなっていったんだ。