約束～Love Story～数原龍友 (ページ5)

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美「それで？どーしたの？」

「いや、そのっ……」

美「なんやーー、ごにょごにょ喋っとらんと

はっきり言ってみーな！」

「話すと長くなるんだけど……」

美「いいよ、なんぼでも聞いてあげる」

「あのね…」

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過去

バレンタインデー以来仲良くなった

私達は連絡先を交換して

龍友が働いていた焼き鳥屋さんに

行ってよく話すようになった。

セミがうるさく鳴る季節がやってきた頃。

龍「なぁ、A？」

「ん？どうしたの？」

龍「俺さ、オーディション受けようと思ってんねん」

「歌の？」

龍「うん、それでさ俺のこと一番近くで

見守っててほしいねん、Aに」

「え？」

龍「A好きです。付き合ってください。」

真っ直ぐ私を見てそう言った。

「こちらこそよろしくお願いします」

だから

私も真っ直ぐ龍友の目を見て返事をしたんだ。

龍「え？」

「え？」

龍「ほんまに？？こんなチンピラでええんか？」

「チンピラって笑龍友がいいんだよ私は」

龍「うわっ、めっちゃ嬉しい、嬉しすぎるなこれ」

「何にやけてんねん」

龍「ずっと一緒におろうな約束」

「うん、約束」

龍友はこの時の約束覚えていますか────？