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なんだ、この人は。
ほぼ、初対面みたいなものだよ？
ていうか、なんで知ってるの？
涼「ごめんね、いきなりすぎたよね。」
「……」
涼「俺、龍友くんから全部聞いた
Aちゃんとの昔の話」
「そうなんですか…」
涼「うん、でも龍友くんが話してくれたのは
最近でね」
「えっ……」
涼「実は俺薄々わかってたんだ
龍友くんには心の中に想ってる人がいるって」
「……」
涼「Aちゃんは知らないと思うけど
龍友くん、恋愛の曲まぁバラード歌う前に
必ず胸に手を当てて誰かを想うように
目をつぶってるんだ」
「……」
涼「ねぇ、龍友くんはまだ好きですよ
Aちゃんのこと」
「……」
涼「Aちゃんはどう思ってるの？
聞かせてほしい」
「……私はっ」
涙が溢れ出てきて上手く話せない。
涼「ゆっくりでいいですよ、」
「私はっ、本当は龍友が東京行く時
行ってほしくなかった
離れたくなかったっ」
涼「……」
「本当に本当に大好きだったんですっ……」
涼「うん」
「でも、、龍友の夢を私が潰しちゃいけないって
言い聞かせてきた」
涼「うん」
「龍友が私を想ってくれていたとしても
私は龍友の隣に戻ることはできないです」
涼「……それは、どうして？」
「今の龍友の周りには綺麗な人だって
可愛いひとだって、龍友のタイプな人だって
たくさんいるはずです、私が釣り合うはずない」
涼「それを決めるのは龍友くんだと
思いますけど」
「そう、ですけど……
元の関係に戻ったら
私強がってるけど弱虫だし泣き虫だし
嫉妬だってする
龍友にすぐ会いたくなっちゃったり
迷惑ばっかりかけちゃうのわかってるんです」
涼「それもAちゃんが決めることないよ
龍友くんが迷惑かなんて俺達には
分からない、言ってみないと」
「……優しいんですね、片寄くん」
涼「え？」
「ほぼ初対面なのにこんなにも
相談？のってくれて、ありがとうございます」
涼「僕は、なにもしてないよ
話を聞いただけで行動を起こすのは
Aちゃんなんだから」
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作者名：ゆーか x他2人 | 作成日時：2018年8月21日 17時
