１５話 ページ15
．
『……お父さん、お母さん』
その次の日は、あまり会っていなかった父と母が来てくれた。
あまり会えていなかった、と言うよりかは……��会わなかった��
私が単純に会うのを避けていた。
気まずい、そんな理由じゃただならない。
私の両親が………………
うるさい、というのは私が呪術師だからという事。
呪術師は縁起が悪い、だとか、お前にはできない、だとか。
そういうのを言われ続けるので、私は両親を避けた。
何度かメールを送られてきて、見た。
返信を送ろうと思ったが、やめておいた。
きっと、また嫌な事が返ってくる。
私の本能がそう言っていた気がした。
「ごめんなさい、A、ごめんね、……」
涙を流す母。
肩に寄り添い、ポロポロと涙を流す父。
「あんなこと言ってごめんなぁ、死んで欲しくなかったんだよ……ッ、」
うん、わかってた、気付いてたよ。
だからこそ、距離を離したの。
じゃないと辛くなる。
でも、何でかなぁ。
距離置いた意味ないじゃん。
『私も、ごめんなさい、父さん、母さん、……』
触れたい。
でも、私の手は実物ではない。
抱きしめて欲しい、慰めてよ。
私の手は父さんと母さんの体を突き抜けた。
「安らかにお眠り…………、」
「父さん達はずっと見守るからね、」
そして父さんと母さんは去っていった。
それから父さんと母さんは一生、姿を見せなかった。
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ふぅふぅ(プロフ) - 初めから泣いて最後まで泣かせるってどうゆうことですか！？ 泣ける作品作れる、って凄いことですよね… 尊敬します！！ (2021年7月15日 10時) (
レス) id: 09a98a633b (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - やまさん» あわわわわ、過呼吸……！！大丈夫ですか？？スーハーして深呼吸……！！でもそれほど泣いてくださったなら喜びもあります(＊´ｖ｀) (2021年3月7日 19時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - イロナツさん» そういう設定の方が泣ける話になるかなと。でも棘君は心のどこかで夢主を探してた、という設定にしてるけど、伝わったかな……？ (2021年3月7日 19時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
やま - 泣き過ぎて過呼吸になりかけた。最高です。 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 939a57f7a3 (このIDを非表示/違反報告)
イロナツ - 「呪霊」は見えるが、「霊」は見えない｡か.....酷だな (2021年3月7日 13時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎茸の花 | 作成日時：2021年2月24日 19時
