19話 ページ20
.
お見合いの話が終わったら完結ですわ…。
早いわねぇ。
.
私はそのまま狗巻先輩にお見合いのことを言えず、当日を迎えてしまった。
親から送られてきた迎えの車に乗り、見苦しいホテルへと入る。
今日着ているワンピースもあまり好みではない。
スカートのようにヒラヒラしている服よりかは、ズボンのようなものが好きだ。
『母さん、父さん、ただいま参りました、』
「遅かったじゃないか、」
「もう揃っていらっしゃるわ、」
『それはすみません、中々遠かったものでして……、、』
「しょうがないよ、せっかくなんだから残りの時間を楽しもう」
私の目の前に座っているのは今日のお見合いの相手。
名前は……興味無いから忘れた。
目の前の男性の横にはその男性の父親と母親。
私の横には母さんと父さんが座っている。
音を立てずに座り、クスクスと静かに話を耳に通す。
どうでもいい話だ。
『お見合いだなんて少々不安に思っていたのですが、
優しそうなお方でとても安心しました』
「嬉しいこと言ってくれるね、」
彼はニコニコと笑っているが、
私には気持ちに障る作り笑いにしか見えない。
なんて、作り笑いに慣れてしまった私が言えないのだけれど。
『本当のことを口にしただけですよ、』
「ふふ、素敵なお嬢様ですね、」
彼の母親がそう笑顔で言う。
こちらもまた作り笑いなのではないか?
その言葉に母さんも作り笑いで返答する。
ここの空間で本物の笑顔は無いのだろうか。
ああ、帰りたい。
もうお見合いだなんてやめていいでしょうに。
・
・
「……すじこ?」
「Aならお見合いに行ったぞ、
なんだその顔、聞いてねぇのか?」
「しゃけ、ツナ?」
「Aはお前に迷惑かけたくないってよ」
「愛されてんなー、ヒューヒュー」
「おかかッ!!///」
「お見合い、嫌じゃねえの?」
「……明太子、高菜、」
「棘も積極的に行けよなー、男だろ?」
「これに着替えてこいよ、棘」
「……昆布?」
「Aを取られたくないんだろ?」
「……しゃけ、」
「しゃあ、お見合いを壊すしかねぇだろ」
「今からが棘の仕事だぞー、」
.
566人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椎茸の花(プロフ) - 神無月さん» え、ありがとうッ!!(((殴 (2021年2月17日 17時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 好きです!!!!(( (2021年2月16日 20時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - easy R!!さん» 乙骨君良いですよね〜、私も大好きです(●´▽`●)分かりました! (2021年2月16日 7時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - アップル姫さん» キュンがギュンですかww分かりました、棘君ですね!棘君は神ですよね(*`艸´)ニシシ (2021年2月16日 7時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
easy R!!(プロフ) - えっと個人的に乙骨先輩が推しなので、甘々な感じの日常を書いて欲しいです! (2021年2月15日 22時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椎茸の花 x他1人 | 作成日時:2021年2月7日 10時