好きなのに。【狗巻棘】《完結》

１０話 ページ11

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『よ、よろしくお願いします』






え、？


あんなに変わる、とか言ってたのになぜ敬語に戻したかって？？







※９話参照









いやいや、さすがに先輩だから。



あ、悟は例外(だって自分から言ってきてたし)









「……しゃけ、」








真希先輩から聞いた。









さすがに会話くらいは成り立たないとダメだからって。









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「良いか、今から言う事覚えろよ。





棘の「しゃけ」は肯定。

「おかか」は否定だ。





「ツナマヨ」は一番好きな具。









これくらいは理解しとけ」








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目を逸らす狗巻先輩。



目を合わせるのも嫌なのかな……ｽﾞｷ









すると私達は歩いて現場に向かう。









今日の任務は日帰りで帰れる位置にある……らしい。









『狗巻先輩って呪言師…………なんですよね？』









棘「しゃけ、…………高菜？」









た、高菜！？！？


高菜の意味までは教えてもらってない、……









『えっと、……高菜、は分からないです、…』









棘「……！！いくら、」






狗巻先輩は黒いスマホを出し、指す。









『えっと、……私のスマホってことでいいですか？』







ポケットからスマホを取りだし、ロックを解除して狗巻先輩に渡す。









棘「しゃけ！






…………



すじこ、」









一時画面をいじってから私に返してきた。


画面には「棘」と書かれている









『これって、……狗巻先輩の連絡先…………です、よね？？』









「しゃけ、」









『ありがとうございます、私が言葉を理解しないばかりに……。


嫌いな人に連絡先教えるなんて嫌ですよね、』





「……ッ！！おかかッ！！！」









え、なんで否定？？









『ああ、……遠慮しなくていいですよ、

嫌いなら嫌いって言っても、……』









「おかかッ！！おかかぁッ！！」








え、え、？？

そんなに遠慮しなくても……。









そう思いながら私の頭に「？」がでると、狗巻先輩は









棘別に嫌っているわけじゃない







と送られてきた。

え、嫌ってる訳じゃないの？？









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