ここの生徒はどうかしてる。6【ツイステ】 (ページ46)

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第266話ページ46

〜オンボロ寮〜

『はぁ⋯⋯癖で戻って来ちゃった⋯⋯』

『オンボロ寮、取られちゃうのかな⋯⋯⋯』

ポワァ⋯⋯

『あれ、この黄緑色の光って⋯⋯』

マレウス｢⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ん？お前は⋯⋯｣

『あっ！ツノ太郎！久しぶり！』ｷﾞｭｯ

マレウス｢⋯⋯！！｣

『⋯⋯？ツノ太郎？どしたの？』

マレウス｢ふっ⋯⋯ふふ、ははは！この僕に抱擁とは⋯⋯本当に恐れを知らないな、人の子よ｣

『？？恐れを知らないって⋯⋯ツノ太郎はツノ太郎じゃん⋯⋯』

マレウス｢まあいい。そんなことをするのはお前くらいだ。お前になら許してやってもいい｣

『何それ〜。上から目線〜⋯⋯』

マレウス｢⋯⋯ところで。ここ数日この寮の中が騒がしいようだ。お前達以外にも寮生が？｣

『ん〜⋯⋯それがね⋯⋯』

マレウス｢なに？アーシェングロットと取引を？なるほど⋯⋯そうか。では、きっと明日の日没後にここはあいつの所有物となり騒がしい生徒達の社交場となるだろう｣

『⋯⋯⋯( ˘•ω•˘ )』ﾑｯ

マレウス｢⋯⋯ふ、何やら異議がありそうな顔だ。お前が負ける前提で話をしているのが気に入らないか？｣

『そうだよ。文句ある( ⩌⤚⩌*)』

マレウス｢いや。⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯｣

マレウス｢ところで。この寮の壁には、見事な彫刻のガーゴイルがあるな｣

『なんで今⋯⋯ガーゴイルって、あのモンスターの石像のこと？』

マレウス｢ガーゴイルというのは、一見禍々しい姿をした怪物の彫刻に見えるが⋯⋯実は、雨水が壁面を汚さぬように作られた雨どいの一種なんだ｣

『へぇ〜！そうなんだ！』

マレウス｢見た目こそ恐ろしいが、あれらは屋敷を大切に慈しむ存在⋯⋯という事だな｣

『意外と良い奴的なね〜』

マレウス｢目に見えるものとその実態は時として真逆なこともある｣

『真逆⋯⋯』

マレウス｢⋯⋯この場所が毎夜騒がしくなるのは僕も遠慮願いたい。せいぜい足掻いて、量を守ってみせるがいい｣

シュン⋯⋯⋯⋯ッポァ⋯⋯

『勝手に現れて勝手にいなくなるし⋯⋯』

にしても、見た目と実態が真逆、ねぇ⋯⋯

ちょっと解決のヒントになったかも⋯⋯

『ありがと、ツノ太郎』ﾆｺｯ

今度好きな物とか聞いてパーティーにでも誘おうかな⋯⋯←