【忍たま】天女と呼ぶにはお口が悪い[2]

後輩達の本音、の段 ページ44

.





クロ「守一郎くんはその女の子に何を求めてるんだ？」






求めてる？俺が？天女に？







浜「ハハッ…へ、変な冗談はよしてくださいよ…」






クロ「冗談なんかじゃないさ。君はその子が来てから周りの雰囲気が少しずつ良い方向に変化してることに気づいた。

"自分も変わりたい" "向き合って先輩と話がしたい"

そう思う一方で今まで作り上げてしまった壁を壊す勇気もなく

他の仲間達が何かしら彼女と関わることで壁を壊してるのをただ見ながら
彼女がいつか自分と先輩との壁を壊す手伝いをしてくれることを期待してるようにしか見えないんだが？」







浜「っ！」





違うと叫んで否定したかった



でもクロさんの目を見ると否定の言葉が出てこなかった



クロ「その子がいくら先生に頼まれたからって何でもその子任せにするのは違うと思うし、ましてや殺そうとするんて」




浜「俺はただ……もう先輩に後輩達を傷つけて欲しくないだけで…」





クロ「へぇ〜……随分と頼もしい先輩やってるつもりみてぇだが
後輩達の意見は聞いてやったのか？」






浜「えっ」





クロ「おめェらはどうしたいんだ？先輩達と」





クロさんは後ろを振り返り、作兵衛達に投げかけた

後悔しない道、の段→←クロという青年、の段

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す