【立海】私の理想は現状維持 ２

現状維持53.5% ページ5

白石「でもせやなぁ、バスの迎えが来るまで遊んでられる時間はなさそうやな。」



謙也「まったく、誰かさんの所為やな〜」


そう言って横目で私を見てくる謙也。


貴「なんですかそれは嫌味ですか謙也くん。」



冗談めかしく謙也を睨むと、謙也は「なんやその顔！！」と言いながら笑った。



謙也「すまんすまん、嘘や！嘘！」




財前「うわー、謙也さん、嘘とかないですわー。」



遠山「せやで謙也ぁ！嘘はついたらアカンで！」



お得意の軽蔑的な目をしながらそう言う光と、邪心の欠片もなく言う金太郎。



そのダブル攻撃にやられて落ち込む謙也。
コメディーかって、ツッコミたくなるほど息が合っていて地味に感心する。





一氏「おっ、小春！バス来たで！」




金色「あらっ、ほんまや！蔵リ〜ン、皆、バス来たわよ〜〜ん〜！」




背後から聞こえた小春の声にそのまま「はーい」と短い返事を返す。




貴「ほら3人とも、バスが来たっていうから行っっっ……こ…う…………………？？？？」




光と謙也と金太郎に一声掛け、バスが有るであろう方向に体を回転させた瞬間衝撃的なものが私の目に入った。



白石「…？なんやどないしたんA？」



あまりの驚きにその場で立ち止まってしまっていた私に不思議そうに声を掛ける蔵。



貴「いや、あの…バス…って…？」



白石「え？あれやけど？」




蔵の指差す先にあるバス、私達がこれから合宿所まで乗るバス。


＿＿至る所に金銀、薔薇の絵が施されている。



どうやらバスはこれで間違いではないみたいだ。







千歳「ああ、誰でもアレを最初に見たら驚くたい。」


石田「仕方、あらへん。」




いや寧ろ、アレをみて驚きもなんともしない皆にも若干驚く。






遠山「Aのねーちゃーん！なにしてはるんはよ乗りー！！！」





貴「……あ、嗚呼、うん！」

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