【立海】私の理想は現状維持 ２

現状維持50.0% ページ12

予想外。否、予想もしてない言葉が飛んできて一瞬目を丸くしてしまった。






貴「あははっ

なにそれー、それってつまり住み込みで跡部様メイドやれってこと？私に？」






＿＿＿＿

『おいA、鏡持ってこい！』



『アーン？今日の俺様もかっこいいじゃねーの。』

＿＿＿＿









ちょっと想像してみたけれど、それだけで可笑しくて笑えてしまう。





チラッと跡部の方をみると、何故だか跡部は両手を腰について「はぁ」とため息をついていた。







貴「えっと……？なにこれ、なんか私呆れられてる？」






跡部「当たり前だ。」






これまた予想外。
私が跡部に呆れることはあっても、私が跡部に呆れられるとはまさか思ってもいなかった。






跡部「おい、今失礼なこと考えただろ、」




貴「えっ！いや、いやいや、考えてない！！！」




慌てて手をバッテンにして振る。




跡部「本当に変わった鈍感メス猫だな。」





貴「メス猫は触れない事にしても、鈍感っていうのは聞き捨てならないよ。

これでも私は勘が鋭い方なんだから！」





跡部「ハッ！よく言うぜ！一緒に住むってことはつまりそういうことだろ。アーン？」






貴「いやー、でもね。私にメイドなんてお仕事ちゃんと務まるかな？」









私の返答を聞いた跡部が心底呆れていたのを私は知る由もない。




にしても、ここ数時間で跡部とは結構仲良くなれたなとひっそり喜んでたりしなくもない。

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