5話 ページ6
「一兄!一兄!」
後虎退は自分達が暮らしている部屋、粟田口部屋へと走っている。彼女のことを知らせるために。彼女に皆を助けてもらうために。
「後虎退!大丈夫ですか!?心配しましたよ!」
と、後虎退に声をかける水色の髪の男性。彼こそが一兄、もとい一期一振である。
「実は・・・・。」後虎退は優しく兄弟達皆に先程あったことを嘘偽りなく全て話した。もちろん、彼女のいる離れに、行ってほしいと。
話が終わったあと、皆が皆そろって顔を見合わせた。
それもそのはず。人間にいじめられてきた彼らにとって、新しい人間が来てそれをすぐには信用できないはずだ。
そこで後虎退は、
「ぼく、クロさんと離れに居ます。もし、クロさんのことが気になるならいつでも離れに来てください」
とだけ残し、部屋を出てすぐさま離れへ向かった。
その頃、離れで待機しているAは外が妙にうるさいことに気がついた。
「なんだなんだぁ?外が騒がしいぜ?ブラックマジシャン。」
「何があったと言うんですかね。もしかして時間塑行軍とか・・・あ!マスター!」
彼女はまたもや話も聞かずに外へと走っていった。
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作者名:コノミ | 作成日時:2018年4月2日 16時