.*･ﾟ 私は花吐き病 II .ﾟ･*.

私は花吐き病 72 ページ31

幻太郎side



「(栞)〜〜〜〜〜〜！！！！」

『んぐっ！』

「乱数ァ！何やってんだ、あぶねーだろ！」


お互いの気持ちが2年の時を経てついに結ばれた。
2人は微笑みながら抱き締め合い、そっと口付けを……


「幻太郎？聞こえてるよ？」

「おや、声に出ていましたか」


まさかの乱数から想いを伝えるとは思いませんでしたが
無事両思いでめでたしめでたしですね。
一時はどうなるかと思いましたけど。


『まさか、乱数が私のことを好きでいてくれてたなんて思いもしなかったな』

「え〜〜〜！結構アピールしてたつもりだよ？」

「(栞)も乱数も、気持ちはバレバレでしたね」

「俺でもわかったぞ！」

『死にたい……』


あれだけお互いを目で追って
何かある度気にかけて それでむしろよくバレないと思ったもんですね…


「僕、すっごい嬉しいよ！
これから(栞)を独り占め出来るもん！」

「もう独り占めしてるようなものですけどね」

「幻太郎拗ねてるの〜？」

「拗ねてません。」


そりゃあ、乱数たちに比べれば小生達は一緒にいた期間は短いですが (栞)の事はとても大切に想ってきましたし 惚れないわけがないでしょう。
でも (栞)が困るところは見たくありませんし
今の関係のままでも、案外過ごしやすいの子もしれません。



「…………ま、嘘ですけどね」

いつだって貴女の為に 嘘をつく
自分を守るためだけの 嘘。
それで貴女の笑顔を守れるのなら
いくらだって嘘をつきましょう。





「そう言えばよ」

『どうしたの、帝統』


「もう、花吐き病は治ったのか？」

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