私は花吐き病 47 ページ4
(栞)side
「(栞)、お待たせしました。」
『ううん、大丈夫だよ』
小走りで来てくれたのかほんの少しだけ息が上がってる。
幻太郎と話すのは少しだけ緊張が増す。
私に対して誰よりも過保護でいて 見守ってくれていたからこそ、勝手にいなくなったことに関して
罪悪感が酷く拭えない。
そんな中、幻太郎は静かに口を開いた
「(栞)は、事務所で花吐き病のことを知った時
どう思いましたか？」
いきなり話が重い展開。
なんて答えようか迷ったけど
皆私に気持ちをぶつけてくれているんだから
私も素直に応えよう。
『……正直、悲しかった。
私が知らないことをみんなはもう知っていて
除け者にされたような気がして、』
「…そう、ですよね」
『……幻太郎？』
悲しそうな声で呟く彼は
酷く泣きそうな顔をしていた。
「…………実は (栞)が花吐き病について
知ってしまったあの日、
小生達は各ディビジョンのメンバー達と集まっていました」
『！』
「皆で話し合い、(栞)に真実を伝えるか否か
その事を話し合っていた時
乱数と帝統は話す、小生は……話さない方がいい という結果になったんです」
その結果 (栞)をここまで傷つけることになってしまいましたけどね と、自傷気味に笑った幻太郎を見て
心が傷んだ
幻太郎の 話さない方がいい という選択は
私の気持ちを最大限に考えた結果だったんだろう
それに、私が花吐き病を知ったのは その後だったんだから 幻太郎のせいで傷ついたなんて 思ってもいない。
今なら 幻太郎の気持ちもよくわかるよ
「(栞)には申し訳ないと思ってます。
それでも これ以上(栞)が傷つくところを 悲しむ姿を
もう小生は見ていられません。
どんな生い立ちであろうと、小生達は(栞)が大切です
もう、誰も失いたくないんです……」
か細く呟き私を抱きしめる幻太郎は
かすかに震えていた
私のせいでここまで追い詰めてしまった
『幻太郎、顔上げて？』
ゆっくりと顔を上げた幻太郎の目には
うっすら涙が浮かんでいた
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たんたん - とてもいい作品でした ……… たくさん泣いてしまいました 作ってくれてくれありがとうございます (8月17日 9時) (
レス) @page44 id: c71d350c23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆンぼぉ - 感動してっ………泣きました、うん。これ見て泣かない人はいなi((個人による またこーゆーガチ素敵な小説作ってください！(スライディング土☆下☆座☆) (2023年4月9日 22時) (レス) @page44 id: e38417b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミツキ - 感動しました泣きましたっ…この作品を作っていただいてありがとうっ…ございます。 (2020年12月9日 19時) (レス) id: ec419398fd (このIDを非表示/違反報告)
十鞠 - 心が、きゅっとなりましたぁぁ！！貴方は天才ですか？いや、天才だわ（確信） (2019年8月15日 16時) (レス) id: fb05fdae18 (このIDを非表示/違反報告)
Shiori(プロフ) - 赤砂晋助さん» 返事が遅くなり申し訳ありません……！語彙力低下するほど良かったと思ってくださって嬉しいです(´;ω;)また近々更新致します！(｀･ω･´) (2019年7月30日 20時) (レス) id: 82c195a08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiori | 作成日時：2019年6月10日 22時
