.*･ﾟ 私は花吐き病 II .ﾟ･*.

私は花吐き病 65 ページ23

幻太郎side


改めて4人で話し合いをする形になり
(栞)が口を開いた


『さっきね、"寂雷先生"から電話があったの。
それで少し話してたんだよね、』




＿＿＿＿＿＿ベキッッ




「…乱数、神宮寺寂雷の名を聞いただけで
飴をへし折るのはやめてください」

「あはっ、ごめんごめん！つい♡」


まったく、もう少し大人しくしといてほしいものですね……


「……でね、後からわかった情報なんだけど
私、明日で"死ぬ"みたいなんだ」




＿＿＿＿＿＿バキィッッ





「…幻太郎、ペン、へし折れてんぞ…」

「おや、小生としたことが…
…気にしないでくれたまへ♡」



いけないいけない。
ちゃんと(栞)の話を聞いてあげませんとね……



『………なんでも、花吐き病の寿命が2年みたいで
想いを伝え用が伝えまいが 明日の夜には
私はいなくなる運命らしいの』




＿＿＿＿＿＿ポキィッッ



「帝統、ポッキーのカスが落ちたよ？」

「あ、わり」





『…寂雷先生からその話を聞いた時は
どうせ無理だって、好きな人に嫌われたから
もう無理だって思ったの。
だから、諦めちゃおうかなって』


((栞)の好きな奴 嫌いになったとか
何してくれてんだよ あー、むしゃくしゃする)

(乱数の事で勘違いしてますが 嫌いになんて
なってないんですよ……)

(…飴の棒とペンをへし折るって
二人とも握力どうなってんだ……)






『でもね、さっき1人になった時
考える時間が出来たから 少し冷静になれたの』

「想いを伝える気になったんですか？」

『…うん。玉砕覚悟で伝えようと思う。
それが最悪の形になったとしても
想いを伝えられただけで 後悔しないはず』




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


それぞれ思っていることが違う事に気づかず
スルースキルが高い(栞)だった

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