.*･ﾟ 私は花吐き病 II .ﾟ･*.

私は花吐き病 61 ページ19

乱数side



「嫌われてるかもってどういうことだよ？」


「………僕、(栞)にキスしたんだよね〜えへ」


「ああ、キスな〜…………って






はぁああぁぁぁぁ？！！」



「うるさ☆」


「キ、キ、キスゥ!?!」


「ほんと黙って帝統☆」


帝統が親身になって話を聞いてくれるから
素直にうちあけたらこれだもんな〜
本当に経験ないからってうるさいんだよね〜

「んんっ、で？キスしたら(栞)はどうしたんだよ？」

「…一瞬顔を赤くしたかと思えば いきなり口に手を当てて 大量の鼻を吐き出したよ」

「ああ、だからあの状況だったのか」

「…(栞)が誰を思っているのか 知りもしないのに
勝手にキスなんかしたから、きっと嫌だったんだよ」


もし、僕のことを少しでも好きでいてくれたら
あんな花はきっと吐かない。それも大量に。


「…その前に何か変わったこととかなかったのか？」

「…変わったことなんて……」


そう言えば、(栞)にキスする前
ゼラニウムとはまた違った花の匂いがした気がする

あの匂いはよく嗅いだことのある匂い。




「あ……」

「どうした？乱数、なんか思い出したか？」

「もしかしたら、あの花は……」

「…何言ってん「帝統ぅ!!!!!!」どわっ!!!!!なんだよ!!急に大声出すな！」




「_____の花の花言葉って」


「はあ？そんなん詳しくねー俺でもわかるぞ





＿＿＿＿＿＿、だろ？」




もし、

もしもそれが君の本当の気持ちだとしたら＿＿＿



「……っ！(栞)っ、」


急いで(栞)の元へ行こうとした時


「(栞)!!!!!馬鹿な真似はよしてください!!!!!」


幻太郎の大声が響き渡った

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