.*･ﾟ 私は花吐き病 II .ﾟ･*.

私は花吐き病 58 ページ16

帝統side


「さっきからずっと腑抜けた態度で
お前何がしてえんだよ？！
(栞)と話してる時に何かあったから
二人ともそんなことになってんだろ？！」

「…僕はなんにも変わんないけど〜？」

「乱数、その態度はもう結構です。
それ以上続けるのであれば小生達も正気ではいられません。」

「…はぁ」



完全なる険悪ムード。
一触即発の状態が続いてる
このピリピリする感じはギャンブルとはまた違って
肝が冷える。

あんまし乱数と喧嘩なんてしたくねえし
マブダチだからこそ乱数の悩みに寄り添ってやりてえ。
ただ当の本人がこうも心を閉ざしてちゃ何も出来ねえ


……そう言えば俺達はさっきから 乱数を問い詰めてばかりで、乱数の気持ちを一切聞いていない。


「……乱数、お前が何を話してたか (栞)に何をしたかはもういい。」

「なっ……何を言って……」

「幻太郎、俺は乱数と話してるから
(栞)の様子を見てきてくれないか？」

＿＿＿＿＿＿まだ30分も経ってねえが。



「…いいですよ」


ただ、空気を読んでくれたのか幻太郎はあっさりと引いてくれた。

……助かったぜ。



「うし、じゃあ乱数 さっきの続きだ！」

「え〜もう話すことなんかないよ〜」

「お前自身の気持ちはまだ聞いてねえだろ？」

「…僕の？」

「そう、さっきから(栞)のことばかり気にかけていたが
乱数のこともちゃんと聞いてやれなかった。
悪かったよ。
……なんでもいいから今思ってることを吐き出してみろよ。1人で思い詰めんな」


その途端 乱数の顔が若干 柔らかくなった気がした


「………僕、(栞)に嫌われてるのかも」


「………………………は？」

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