.*･ﾟ 私は花吐き病 II .ﾟ･*.

私は花吐き病 54 ページ11

左馬刻side



「…今、なんつった…」


「…花吐き病についての追記があとから見つかり
その情報によると 発症してから2年経って
相手に想いを伝えていない場合 花の命が尽きて
本人も無くなるそうです。」

「どういうことだよ！！ンな大事なことが
なんであとから出てくんだよ！」

「俺にキレるな！こっちのセリフだ!!!」


あの後 俺達は乱数たちからの連絡を待つ為に
ずっと待っていた。
その時、一郎のダボから銃兎の方に連絡があった
その連絡がまた最低最悪の情報で

「…このことは勿論飴村くん達も知らないわけだね？」

「……多分な」

「まずいんじゃないか？」

「何がです、理鶯？」



「左馬刻、(栞)が花吐き病を発症したのは
19の時……つまり

TDDの時からという事だな？」


「…ああ」

「！！！！」

「お、おい、左馬刻……本当に時間が無いぞ」

「分かってんだよ！！ンなことはよォ！」

(栞)がTDD時代に花吐き病にかかったのは
2年前の冬。
そして確か日付が……

「2年前のクリスマス、だったね」

「ああ、今日の日付は24日、
つまり (栞)がアイツに想いを伝えていなけりゃ
明日の夜には…………」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿血の気が引く

「ど、どうすんだよ！シャレにならないぞ！」

「シブヤに連絡したらどうだ？」

「それが、さっきから飴村くんにかけてるんですが
繋がらないんだよ」

「何してやがんだあいつは！！」


頼むから(栞)、ちゃんと伝えろよ
振られても死ぬ とは書かれていたが
お前が振られることは絶対にねぇ。
だから頼む

早く連絡をくれ……！

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