.*･ﾟ 私は花吐き病 II .ﾟ･*.

私は花吐き病 45 ページ2

帝統side



事務所について、まずは俺から(栞)と話すことになった

乱数と幻太郎は別の部屋で待ち、今は部屋に俺と(栞)だけ。


沈黙とか静かな空気が苦手な俺は
早速話し始めた



「…俺さ、(栞)と初めて出会った時
すげえ強そうだなって思ったんだよ」

『……強そう？』

「ああ、こう、なんつーか…いろんな意味で強そうだなって。
ギャンブルにしか興味ねえ俺が初めて
何かに興味を持ったんだよ」


本当に女なんて別に興味なんてなかったし
どうでもよかった。
乱数から紹介された時 めんどくせーとも思ったけど
会った瞬間、本能で何かがビビッときた。
その時からきっと (栞)という人間に惹かれたのかもしれない。

「だからこそ、花吐き病について聞いた時は
これも初めて 絶望を味わった」

『……』

「俺はさ、全ては運が味方すると思ってる。
だけど (栞)の病気に関しては 運はカンケーねえ。
探し出せば治す方法が見つかる
諦めなければ必ず叶う
運なんかじゃない、努力と気持ちでどうにかしようと思った。
その結果、治す方法が分かった。

……花吐き病に関してちゃんとお前に話せばよかったのに 直ぐに言えなくて本当に悪かった。
ただ、勘違いしないでくれ、
俺は、俺達には(栞)が必要だ。
(栞)がいてこそのぽっせだと思ってる。

もう、離れないで そばにいて欲しいんだよ」

私は花吐き病 46→←profile

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す