兄弟喧嘩 ページ9
3、兄弟喧嘩
side宏光
帰ってきたら、双子のやけに大きな声が玄関先でも聞こえてきた。
「ただいまー…」
おそるおそる挨拶をしても俺の姿は目に入っていないのか、二人は険しい顔で睨み合っていた。
「どうしたの…」
「あ、ひろおかえり」
「……」
俺を見て二人ともピタリと言い合いを辞めていた。
それでも気まずい雰囲気は消えず、圭吾は何でもないからねと言って今日はご飯いらないと部屋に戻ってしまった。
「勇吾…」
「あいつが突っかかってきたんだよ」
「どうしたっていうんだよ」
「……」
勇吾は苛立ちを隠さずに原因となった事を聞かせてくれた。
始めは黙って聞いていたけれど、だんだんと顔が曇ってきた俺の表情を見て勇吾は黙って、何だよ…と呟いた。
「…それは勇吾が悪かったかもね…」
「は?」
「勇吾、覚えてない?勇吾が壊しちゃったそれ、警察官の夢を叶えたお祝いにって…勇吾が圭吾にプレゼントしたものだったんだよ?」
「っ…え…」
その頃はまだシェアハウスしていなかったけれど、圭吾が嬉しそうに見せてきたからよく覚えている。
勇吾から貰ったんだ、絶対ずっと大事にするんだってとても嬉しそうに笑っていた…。
「それなのに、また買えばいいだろそんなもん…なんて、圭吾はショックだっただろうね」
「っ……」
普段割と温厚な圭吾があれだけ声を荒げていたのは、壊されたことよりも勇吾がくれたものだって覚えてくれていなかったことがショックだったのではないだろうか…。
圭吾の気持ちを思うと怒るのも分かるな…。
勇吾は…
「……」
あれま、めっちゃ分かりやすく沈んでる。
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絢音(プロフ) - みぃちゃんさん» あら、どなたかと思えば…!宏光くんの双子に対する溢れんばかりの愛情を感じ取ってもらえてとても嬉しく思います♪えへへ…私も、双子を幸せにしたい一心で連載やってますから…!みぃちゃん、いつもいつもありがとうね(*´艸`*) (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 大好きな宏光くんに誕生日を触れてもらえるのを今か今かとそわそわする双子は何とも愛らしいですね…!圭吾は宏光に恋愛感情は抱いていないけど、大好きで大好きで仕方ないんです(^^)ぎゅってして…って、躊躇いがちにおねだりする圭吾たんを私が抱きしめたくなります! (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - 太ちゃん誕生日おめでとう♪双子ちゃんと宏光にはいつもほっこりさせて頂いてます(*^^*)勇吾に愛を伝える所、圭吾をぎゅっとしてあげる所にはホロっとしました(´;ω;`)絢音ちゃんの二人に対する愛も感じがしました♪ここでは初コメ!少し緊張しました( ̄▽ ̄;) (2019年6月26日 9時) (レス) id: 8286bf0fde (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ♪ヽ(´▽`)/こちらでもはっぴぃばーすでぃ(≧▽≦)圭吾のしてほことも聞いたげるシーンのそれぞれの表情に感動しちゃいました(´;ω;`)物凄く癒されております…( 〃▽〃)最初にふたりがソワソワしてるとこも可愛かったです(*/∀\*) (2019年6月26日 6時) (レス) id: 38544530dd (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 可愛い生き物がベッドにいたら無条件に癒されますね!ふふ、小ちゃいのにおっきい…。そう、みっくんはおっきいのです!笑 (2019年6月25日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢音 | 作成日時:2019年5月26日 0時