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「すごい…かっこいい」
圭吾に買ったのは少し値の張るネクタイとベルト。
職業柄幾つあっても困らないし、30歳も過ぎればそれなりに良いものをつけた方が箔がつくと思ったから。
「え…、ここの高かったでしょ」
「そんな事気にしなくていいんだよ。
誕生日は特別な日なんだから」
「ひろ…」
ありがとう…と噛みしめるように言う圭吾に、俺はもっと喜んでもらいたいなと思いこんな事を提案していた。
「なんか…俺にしてほしい事ある？」
「え？」
「ほら、昼間勇吾のわがまま散々聞いてやってたから圭吾にも…、何かしてあげたいなって」
「……何でもいいのかな？」
圭吾はチラリと勇吾を見た。
勇吾は牽制のつもりか、何でもはダメだろと不機嫌そうに呟いた。
「ん？圭吾、勇吾の事は気にしなくていいから。
…俺にできる事なら、いいよ？」
「……っ……じゃあ…」
圭吾のお願いって、そういえばあまり聞いた事がないかもしれない。
俺と圭吾だって普通に仲良しだけど、やっぱり双子の兄の恋人だから気を遣わせてしまっている部分もあるだろう。
だから誕生日くらい、圭吾のわがままもちゃんと聞いてあげたいって思うんだ。
圭吾は息を呑んで俺を見つめる。
手をギュッと固く握り締め緊張しながら口を開く様子に、一体何を言われるのか少しだけ身構えてしまう。
「……ぎゅ…って……してほしい」
でも、告げられたお強請りはこんな愛しいものだった。
やっぱだめ…だよね、と苦笑しながら俯き加減になる圭吾に、俺は自然と表情が優しく緩んでいくのを感じた。
勇吾にチラリと視線を送ると、勇吾も少し口角を上げ頷いた。
ごめんねひろ…と言いかけた圭吾を、正面からぎゅっと抱きしめた。
「…っ」
「圭吾」
「ひろ…？」
いつも大変な仕事を一生懸命に頑張っている圭吾を、大事に大事に抱きしめる。
背中に手を回して温もりを感じていると、やがて圭吾の手が遠慮がちに回された。
「大好きだよ、圭吾。
産まれてきてくれて…ありがとう」
「っ…！」
「圭吾は俺の…大切な人だよ」
「ぁ…っ…ひろっ…」
至近距離で顔を見つめると、優しい目がうるうると滲んできて、そっと頬を包んだ。
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絢音(プロフ) - みぃちゃんさん» あら、どなたかと思えば…！宏光くんの双子に対する溢れんばかりの愛情を感じ取ってもらえてとても嬉しく思います♪えへへ…私も、双子を幸せにしたい一心で連載やってますから…！みぃちゃん、いつもいつもありがとうね(*´艸`*) (2019年6月30日 22時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 大好きな宏光くんに誕生日を触れてもらえるのを今か今かとそわそわする双子は何とも愛らしいですね…！圭吾は宏光に恋愛感情は抱いていないけど、大好きで大好きで仕方ないんです(^^)ぎゅってして…って、躊躇いがちにおねだりする圭吾たんを私が抱きしめたくなります！ (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - 太ちゃん誕生日おめでとう♪双子ちゃんと宏光にはいつもほっこりさせて頂いてます(*^^*)勇吾に愛を伝える所、圭吾をぎゅっとしてあげる所にはホロっとしました(´；ω；｀)絢音ちゃんの二人に対する愛も感じがしました♪ここでは初コメ！少し緊張しました(￣▽￣;) (2019年6月26日 9時) (レス) id: 8286bf0fde (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ♪ヽ(´▽｀)/こちらでもはっぴぃばーすでぃ(≧▽≦)圭吾のしてほことも聞いたげるシーンのそれぞれの表情に感動しちゃいました(´；ω；`)物凄く癒されております…( 〃▽〃)最初にふたりがソワソワしてるとこも可愛かったです(*/∀＼*) (2019年6月26日 6時) (レス) id: 38544530dd (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 可愛い生き物がベッドにいたら無条件に癒されますね！ふふ、小ちゃいのにおっきい…。そう、みっくんはおっきいのです！笑 (2019年6月25日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2019年5月26日 0時
