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圭吾からもうすぐ帰るねと勇吾のスマホに連絡が入ったと聞かされ、料理の仕上げにかかった。
出来上がった料理から盛り付けていると、ただいまーと元気な声が聞こえてきた。
「ひろっ、ただいまっ」
「おかえりー圭吾」
圭吾は俺の作った料理を見てパァっと明るい笑顔になり、美味しそうっ早く食べたいって子どもみたいにはしゃいだ。
「ふふ、手洗って着替えておいで。
すぐご飯にしような」
「はぁいっ」
パタパタと駆けていく姿をかわいいなぁと見つめていると、勇吾も柔らかな表情で弟の消えた方を見つめていた。
そんなお兄ちゃんな勇吾を見れたことが嬉しくてニヤニヤした顔で勇吾を見ていると、ハッと目が合い慌てて表情筋を引き締めていた。
それを見てついには耐えきれずあははと口を開けて笑っていると、戻ってきた圭吾が何々と興味津々に近づいてきた。
「勇吾がね、今すごくかわいかったの」
「おい…」
「えっ、勇吾のかわいいとこ俺も見たいっ。
何々勇吾もっかいやって?」
無邪気な弟の頼みごとに、お兄ちゃんは照れながら、煩いとそっぽを向いてしまった。
「ふふ、じゃあ…食べようか」
三人でいただきますをして、勇吾はミネストローネから手をつけて、圭吾は真っ先にオムライスの皿を引き寄せていた。
ひと口含んだ瞬間蕩けるような笑みを見せてくれて、俺自身も幸せな気持ちに包まれる。
今日は圭吾の頑張りで全体の仕事が早く片付いたとかで同僚の方に珍しく褒められたんだと嬉しそうに聞かせてくれた。
一生懸命に話してくれる圭吾を優しい目で見つめていると、不意に圭吾が俺らを見てそういえば勇吾とひろは何してたのという質問をしてきたものだから、嚙み途中だった唐揚げを飲み込んでしまった。
「んぐっ…、ゲホッゲホッ」
「えっ、ひろ大丈夫っ!?」
圭吾が慌てて水を取りに行ってくれて勇吾に背中を強めに叩かれる。
水を流し込んでしばらく違和感と格闘していると少しずつ落ち着いて息が整ってきた。
ふぅ…と息を吐き出すと圭吾が申し訳なさそうに眉を下げて顔を覗き込んできた。
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絢音(プロフ) - みぃちゃんさん» あら、どなたかと思えば…!宏光くんの双子に対する溢れんばかりの愛情を感じ取ってもらえてとても嬉しく思います♪えへへ…私も、双子を幸せにしたい一心で連載やってますから…!みぃちゃん、いつもいつもありがとうね(*´艸`*) (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 大好きな宏光くんに誕生日を触れてもらえるのを今か今かとそわそわする双子は何とも愛らしいですね…!圭吾は宏光に恋愛感情は抱いていないけど、大好きで大好きで仕方ないんです(^^)ぎゅってして…って、躊躇いがちにおねだりする圭吾たんを私が抱きしめたくなります! (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - 太ちゃん誕生日おめでとう♪双子ちゃんと宏光にはいつもほっこりさせて頂いてます(*^^*)勇吾に愛を伝える所、圭吾をぎゅっとしてあげる所にはホロっとしました(´;ω;`)絢音ちゃんの二人に対する愛も感じがしました♪ここでは初コメ!少し緊張しました( ̄▽ ̄;) (2019年6月26日 9時) (レス) id: 8286bf0fde (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ♪ヽ(´▽`)/こちらでもはっぴぃばーすでぃ(≧▽≦)圭吾のしてほことも聞いたげるシーンのそれぞれの表情に感動しちゃいました(´;ω;`)物凄く癒されております…( 〃▽〃)最初にふたりがソワソワしてるとこも可愛かったです(*/∀\*) (2019年6月26日 6時) (レス) id: 38544530dd (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 可愛い生き物がベッドにいたら無条件に癒されますね!ふふ、小ちゃいのにおっきい…。そう、みっくんはおっきいのです!笑 (2019年6月25日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢音 | 作成日時:2019年5月26日 0時