ミラー・ツインズは仲良しなんです

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「ねぇ勇吾？」
「んぁ？」
「今日は、勇吾のお願い何でも聞いたげる」
「……」
「何したい？して欲しいことある？」



もちろん、これは恋人特権だから勇吾にだけだよと目を合わせて伝えると、温かな温もりに包まれる。
ぎゅうっと加わっていく力に幸せを噛み締めながらポンポンと背中を撫でると、勇吾がスリ…と頬を寄せた。



「何でも良いのか？」
「ん…勿論だよ」
「……宏光を食べたい」



直接的な表現に顔に熱が集まる。



「…美味しくないよ？」
「ククッ…美味いよお前は」



そう言ってほっぺたを唇ではむっと咥えられる。
舌でねっとりと舐められ、擽ったくて肩を竦める。
その内に勇吾の細くて綺麗な指が服の中へと侵入し、性的な手つきへと変わっていく。



「ね…、あっち行こ…？勇吾のベッドがいいな」
「ったく…かわいい奴」
「んふ…」



勇吾は俺を軽々と抱き上げ、ベッドまで運ばれ優しく下ろされる。
覆い被さる表情は俺が欲しいと書いてあって、首に腕を回して唇を重ねた。









まだ明るい内から勇吾の熱を受け入れた後は、長い腕に巻かれながらベッドの上で余韻に浸っていた。



「身体…平気か？」
「うん」
「…宏光」
「なぁに…？」



至近距離で見つめ合うと、勇吾の真剣な表情にだんだんと胸が高鳴る。



「好きだ」
「…っ」
「お前は……俺の全てだ」



こんなにも一途に想ってくれている勇吾に、俺も全てを掛けて応えたいって思うよ。



「勇吾」
「……」
「愛してるよ」
「…っ」



全身で愛していると訴えかけてくる割に、勇吾は愛してるの言葉を口に出さない。
その気持ちは何となく分かるから、その分俺がたくさん言葉で伝えてあげたいな。

たくさんの愛情を持っていながら、表現するのが不器用な勇吾に…。

3→←奇跡が産まれた日

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