圭吾を看病 ページ14
4、圭吾を看病
side勇吾
バーテンの仕事をしている俺は、日中家にいる事が多い。
今日もその例外ではなく誰もいない家に一人、自室で甘い珈琲を飲んでいた。
ガチャッ、ガタガタッ
「っ…?」
誰もいない時間帯のはずなのに、急に騒がしい音がしてドア越しに静かに立ち上がり気配を感じる。
宏光じゃねぇよな…、圭吾もこんな時間に帰ってくるはずかない。
強盗の類か…。
部屋に置いてあるバッドを取り、静かにドアノブを引いて一気に開ける。
「おい誰だっ」
鋭い口調で出向くと、玄関先で蹲る見知った姿に慌ててバッドを部屋に投げて駆け寄った。
「圭吾…?おいどうした?」
触れた身体は異常な熱を持っていて、はぁはぁと忙しない呼吸に焦点の定まらない目にチッと舌打ちをして、背負って圭吾の部屋に連れて行った。
「はぁ…っ…勇吾…っ」
「喋るな、ちょっと待ってろ」
辛そうにしている圭吾を寝かせ、体温計を持って圭吾の脇に挟んだ。
かなりの熱に相当高そうだなと舌打ちをすると、圭吾の顔が歪みキツそうに咳き込んだ。
布団の中に手を入れて胸の辺りを摩ってやりながら、そういえば昨日雨の中逃走犯を追っていたと零していたのを思い出す。
朝に顔を合わせた時も、なんか今日寒いねと寒くもないのに呟いていた。
「ったく…無茶しやがって…」
ピピッと音がなり体温計を引き抜いて、液晶に映った数字に眉を潜める。
俺の知る限り早退なんてしてきたのは初めての事だから、余程しんどかったのだろうと推測できる。
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絢音(プロフ) - みぃちゃんさん» あら、どなたかと思えば…!宏光くんの双子に対する溢れんばかりの愛情を感じ取ってもらえてとても嬉しく思います♪えへへ…私も、双子を幸せにしたい一心で連載やってますから…!みぃちゃん、いつもいつもありがとうね(*´艸`*) (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 大好きな宏光くんに誕生日を触れてもらえるのを今か今かとそわそわする双子は何とも愛らしいですね…!圭吾は宏光に恋愛感情は抱いていないけど、大好きで大好きで仕方ないんです(^^)ぎゅってして…って、躊躇いがちにおねだりする圭吾たんを私が抱きしめたくなります! (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - 太ちゃん誕生日おめでとう♪双子ちゃんと宏光にはいつもほっこりさせて頂いてます(*^^*)勇吾に愛を伝える所、圭吾をぎゅっとしてあげる所にはホロっとしました(´;ω;`)絢音ちゃんの二人に対する愛も感じがしました♪ここでは初コメ!少し緊張しました( ̄▽ ̄;) (2019年6月26日 9時) (レス) id: 8286bf0fde (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ♪ヽ(´▽`)/こちらでもはっぴぃばーすでぃ(≧▽≦)圭吾のしてほことも聞いたげるシーンのそれぞれの表情に感動しちゃいました(´;ω;`)物凄く癒されております…( 〃▽〃)最初にふたりがソワソワしてるとこも可愛かったです(*/∀\*) (2019年6月26日 6時) (レス) id: 38544530dd (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 可愛い生き物がベッドにいたら無条件に癒されますね!ふふ、小ちゃいのにおっきい…。そう、みっくんはおっきいのです!笑 (2019年6月25日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢音 | 作成日時:2019年5月26日 0時