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「…そういえばさ、あれ勇吾どこで買ってきたんだっけ？」
「あぁ、駅前のショッピングモールって言ってたな…。二階の角の店」
「あっ、あそこかー」
そんなに遠くない場所で良かった。
あ、でも勇吾の生活圏内を考えたら近場だよな…。
「……」
圭吾の顔にもう苛立ちは見られない。
その代わりどこか寂しげで…、つい抱きしめたくなってしまうような不安定さが表れていた。
片割れとの仲に亀裂が入るだけで、双子というものはこうもダメージをくらってしまうものなのか…。
ジッと見つめていると、気づいた圭吾は静かに話し出した。
「……別にさ、物を壊されたことを怒ったんじゃないんだ。ただ…」
「勇吾から圭吾への贈り物って事を…忘れられたのが寂しかったんだよな？」
「…自分でも驚いてるよ。
インテリアとして飾ってあっただけで普段見向きもしなかったのに、無くなったってだけで喪失感がすごいんだ…」
「圭吾……」
なんだか俺まで圭吾の悲しさに浸り始めると、圭吾はふっと柔らかな笑みを浮かべた。
「そんな顔しないで。明日朝は早いけど、…帰ったらちゃんと勇吾と話をするから」
「……」
「ひろは何にも心配しなくて大丈夫だからね」
ポンポン…と頭を撫でられる。
慰めるはずが慰められてしまった…。
完食したトレイを持って部屋を出てリビングに戻ると、勇吾がそわそわしながら立ち上がり俺を何か言いたげに見つめてくる。
ふふっと笑うと何笑ってんだと不満げな目をしたから、ごめんごめんとトレイを置いて勇吾の正面に立った。
「分かったよ、店。駅前のショッピングモール二階角のインテリア雑貨」
「……あぁ、あそこか」
「圭吾、あそこの店好きだもんな」
「……」
「ちゃんと同じの買ってごめんなさいするんだぞ？
今回は先に謝らせたらだめだ」
「分かってるよ…」
渋々と言った受け応えに、ちょっとだけ苛めたい欲求が膨れ上がる。
「もしできなかったらもう触らせねーから」
「はぁっ！？」
「あと、今日は部屋行かない」
「ちょ、嘘だろ宏光っ」
まさかお預けをくらうとは思っていなかったのか、まるでこの世の終わりを見たかのような顔をしている。
ここまで言えばちゃんと動くだろうと確信し、明日の夜が楽しみになっていた。
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絢音(プロフ) - みぃちゃんさん» あら、どなたかと思えば…！宏光くんの双子に対する溢れんばかりの愛情を感じ取ってもらえてとても嬉しく思います♪えへへ…私も、双子を幸せにしたい一心で連載やってますから…！みぃちゃん、いつもいつもありがとうね(*´艸`*) (2019年6月30日 22時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 大好きな宏光くんに誕生日を触れてもらえるのを今か今かとそわそわする双子は何とも愛らしいですね…！圭吾は宏光に恋愛感情は抱いていないけど、大好きで大好きで仕方ないんです(^^)ぎゅってして…って、躊躇いがちにおねだりする圭吾たんを私が抱きしめたくなります！ (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - 太ちゃん誕生日おめでとう♪双子ちゃんと宏光にはいつもほっこりさせて頂いてます(*^^*)勇吾に愛を伝える所、圭吾をぎゅっとしてあげる所にはホロっとしました(´；ω；｀)絢音ちゃんの二人に対する愛も感じがしました♪ここでは初コメ！少し緊張しました(￣▽￣;) (2019年6月26日 9時) (レス) id: 8286bf0fde (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ♪ヽ(´▽｀)/こちらでもはっぴぃばーすでぃ(≧▽≦)圭吾のしてほことも聞いたげるシーンのそれぞれの表情に感動しちゃいました(´；ω；`)物凄く癒されております…( 〃▽〃)最初にふたりがソワソワしてるとこも可愛かったです(*/∀＼*) (2019年6月26日 6時) (レス) id: 38544530dd (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 可愛い生き物がベッドにいたら無条件に癒されますね！ふふ、小ちゃいのにおっきい…。そう、みっくんはおっきいのです！笑 (2019年6月25日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2019年5月26日 0時
