一日だけ、恋をした。

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「…っ、あっ、や…っ」



仕切り直して背中に添えたまま止めていた手を腰までゆっくりと下ろし、形の良いお尻に到達した。



「ここ…どんな風に触られたの？
揉まれたって言ってなかった？」
「…っ…ん、なんか…すげぇ嫌な感じだった…」
「今は？」
「今は……嫌じゃない…」



真っ直ぐな目でジッと見つめられると何だか酷くイケナイ事をしているような気分になってくる。
まぁ…実際そうなのだけど。

大事なメンバーに俺は、キスをして…尻を撫で回している。
合意の上とはいえこんな事きっと誰にも言えないな。



「っ…ふぁっ」
「っ、ど…どした？」
「んっ…っ…そ…そこはちょっと…やばい」
「え？」



不意に上がった喘ぎにも似た腰にクル声に驚きながら尋ねると、返ってきた言葉に指を動かしてみた。
するとまた同じように声が上がりふるふると小さく震えながらキツくしがみ付いてきた。

その様子にやっと今の自分の指がどの位置にあるか把握した。

どんな風に触られたか分からずにとりあえず上書きをと躍起になるあまり、どうやら自分でもかなり大胆な手つきになっていたらしい…。
俺の手は触り心地の良い尻の形に沿って撫で…、いつの間にかガウンの中に侵入していて下着越しに割れ目のデリケートな部分に触れていた。



「ごっ、ごめん！」
「〜〜っ」



慌てて両手をパッと離して距離を置くと、北山は茹でだこのように真っ赤になりながらも、泣きそうな声でまだ感覚残ってるから…と続きを促した。

さすがにこれ以上進めるのはどうなんだと自問自答したものの、きっとこんな風に触れるのは最初で最後だと思ったら、躊躇している自分が情けなく思えた。

俺は再び北山に手を伸ばし、少し小さな身体を抱きしめた。



「続けるよ…？」
「っ…おぅ…」



キュっと縋るように腕を回されて、大丈夫だからと強張る背中を優しく撫でた。

それから北山が安心するまで腰や尻を撫でながら優しいキスを交わして、もう大丈夫…と小さな声が聞こえた頃にはお互いの瞳の奥に新たな熱が灯っている事に気づいていた。

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