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こんなところで一人でいないでと北山の手を引いて、二人のベッドに戻ってきた。

もう少しも離れたくなくて北山にくっ付きながら寝ていると、甘えただねって言われた。
それから少し考えるような素ぶりを見せた後、そうだった…と思い出したかのように呟いて俺を見て微笑んだ。



「藤ヶ谷…、昔から俺に対してはずっと甘えただったよな…」
「っ…も…そんな昔のことはいいから…」
「ふふ…すっかり忘れてた。ごめんね」
「……」
「クールなキングが定着しすぎて、本当のお前のことちゃんと見てやれてなかったかもしれないな…」



北山の手が伸びて、ぎゅっと抱きしめられる。

大事にされているって実感できて、幸せだなって…またゆるゆると涙腺が緩み出す。
今は泣くよりも笑っていたいから一滴だけ流してふぅ…と気持ちを鎮めた。

北山の手を片方借りて布団の中へ潜り込ませる。
何してるのと穏やかに問いかける声を無視して、指を一本ずつ絡めて布団の中で恋人繋ぎをした。

手が全部包み込まれてる幸せな感触にふっと笑みを浮かべると、上から愛おしい声が降りてきた。



「なーに可愛い事してるの」
「だって…ずっとこうしたかった」
「っ…あーもぉ…何おまえ…可愛いが過ぎんだろ…」
「え?」
「はぁ…」



ため息をついて、好きと甘く囁いて、頬に唇を寄せられた。



「他には?何かしたい事あるか?」
「……いっぱい、キスして」
「んふふ、りょーかい」



かわいく笑った顔は一瞬にして大人の男の色気を醸し出す。
伏し目がちに俺の唇を捕らえ、顎に手を掛けてゆっくりと近づき…距離が無くなった。



「んっ…」



触れ合った唇は柔らかくて…熱くて…。
角度を変えながら何度も重なり、熱い舌が俺の唇をなぞった。



「っ…」



薄く唇を開くとすぐに舌が入り込み、俺の舌を捕らえ優しく絡めた。

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設定タグ:キスマイ , 北藤   
作品ジャンル:タレント
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絢音(プロフ) - まーさん» まーさん、初めまして♪コメントありがとうございます!北藤には北藤の魅力がたっぷりありますので創作意欲は掻き立てられます(^^)現在連載中のHUGTIMEも北藤ですのでよければ遊びに来てくださいね♪北藤新作もまたいずれやりますね♪ (2019年5月25日 21時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ゆうりんさん» ゆうりんさん、改めまして素敵なリクエストをありがとうございました♪がっつり切なめ…というよりは割と甘めなお話に仕上げましたが、キュン心芽生えたようで私も嬉しく思います(^^) (2019年5月25日 21時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ピンクピーチさん» ピンクピーチさん、こんばんは♪たくさん共感して下さったみたいでとても嬉しいです!藤北の二人も北藤の二人も愛おしいって事なんですよね…!深夜に新作立ち上げますので、またそちらでもお会いできると嬉しいです(^^) (2019年5月25日 21時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶさん♪改めまして素敵なリクエストありがとうございました!君ナシのエピソード気に入ってもらえて良かったです!切なめな二人から始まりたくさんの時間を過ごしていく内に育んできた愛が、これからの二人をもっと幸せにしてくれると思います(^^) (2019年5月25日 21時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。完結おめでとうございます!北藤作品がとても大好きなのでまた書いていただけたら嬉しいです(^_^)次回作も楽しみにしています♪ (2019年5月22日 23時) (レス) id: fdcca45ecc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:絢音 | 作成日時:2019年5月16日 6時

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