※14 ページ14
引き寄せられるように唇を触れあわせ、優しく身体を抱きしめる。
力が抜けている事を確認して、自身を少しずつ北山のナカへと収めていく。
初めてなのにまるでソコに収まることが必然だったかのようにピタリと填まっていく感覚に何ともいえない幸福感に満たされる。
キツそうに顔を歪める北山が少しでも楽になれるようにと顔中にキスの雨を降らせながら愛の言葉を掛けていくと、急に北山にグッと抱き寄せられ、その反動で気遣ってゆっくり進めていた腰が勢いづいて奥まで到達してしまった。
「〜〜っ」
「ちょ、北山っ？」
「ふっ…ぅ…っ」
「バカッ、痛いに決まってんだろそんな事したらっ。
…も、大丈夫…？」
グスグスと泣きながら痛い…と小声で訴える様子に慌てて腰を引こうとしたけれど、北山の腕がそれを許してはくれない。
「…もう、なんでこんな無茶するかな」
「だ…って…」
「ん？」
「はやく…きてほしかっ…、んっっ」
全く…今でもこんなに愛しい気持ちで溢れているというのに、一体どこまで俺を夢中にさせてくれるのだろう。
可愛いことを言う口を塞ぐと北山の舌が中に差し込まれる。
少し前から思っていたけれど、北山はキスが好きらしい。
プライベートで二人きりの時、北山は割とふとした瞬間ジッと俺を見つめてきてはキスを仕掛けてくることが多い。
もしかしたら淡泊なのかもと思っていただけに、身体の一部に触れていると安心しきった表情を見せてくれたり北山と名前を呼ぶだけで嬉しそうに微笑んでくれるのには少し驚いたけど、昔から心を許した相手には甘えたになりがちだったなと思い出した。
それに、自分はストレートな愛情表現がそんなに得意ではないと懸念していたくせに、こんなにも素直に伝えてくれている…
「んっ…ぁ…ふじがや…」
「…ん？」
「っ…ん…、…もっと…」
「…うん」
今の俺の脳内ときたら、北山がかわいい以外の感情は全て喪失していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 737人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 本編のみったんはやや不安要素を残して終えましたが、アフターストーリーの番外編ではそんな杞憂も消えたいぴにすっかり心預けているみったんを描けていればなぁと思う次第であります(*ﾟ▽ﾟ*) (2020年3月18日 20時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶさん♪たいぴの勘違いからコメディ風に進み、そして甘々シーンを経てより一層幸せな二人にできて私も嬉しく思います(￣∀￣)♪Yの証人も楽しんでもらえてよかった〜♪ (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ユキスケさん» ユキスケさん、お久しぶりです(^^)♪私まで優しくなれそう、そのお言葉に本作を創って良かったなと心から思えました…！Yの証人もありがとうございます（笑）第三者目線はなかなか新鮮で楽しく書けました♪ほっこり甘々な二人にできて良かったです(*ﾟ▽ﾟ*) (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ピンクピーチさん» ピンクピーチさん、いつもありがとうございます♪今回は完全片想いから始まるという珍しい入りでしたが、甘々な着地にもっていけてホッとしております(￣∀￣)横尾さんエピも楽しみながら追加しましたが、楽しんでもらえて良かったです(^^) (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - *コウ*さん» コウさん、初めまして(^^)序盤からもどかしい二人を見守って下さりありがとうございました！今回かわいめなきたーまさんを書けて私も大満足です(*ﾟ▽ﾟ*)また別の作品でお会いできる事を楽しみにしています♪ (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絢音
| 作成日時：2019年12月21日 13時
