検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:117,969 hit

※13 ページ13

「っっ…!?」
「大丈夫…大丈夫だから」
「…っ…うん…」



息を止めてしまう北山を宥めるように頭を撫でながら目を合わせる。



「もっと気持ちよくなるだけだから」
「…ん」
「痛くないね?」



丁寧に周囲を解しながら、やがて少し緩くなった頃合いを見計らってゆっくりと指を一本埋め込んでいく。
途端にぎゅうっと抱きついてくる仕草にかわいいと思いつつ、少なからず不安と恐怖を抱いているであろう北山の気持ちを受け止めながら緊張が解れるように想いを口にする。



「好き、…好きだよ」
「っ…」
「俺ね、ずっと…ずっと北山だけだったよ」



好きの気持ちが大きすぎて感情のコントロールが効かなくて、気持ちがバレることを恐れるあまり不必要に距離を取ってしまった時期もあった。
寂しそうな横顔を盗み見る度に、すぐにでも抱きしめたくて堪らなかったんだ。



「ほんとだよ…?俺、ずっと…」



今まで言えなかった想い全部今この場で曝け出してしまったら、きっと重たすぎる愛情に押し潰してしまいそうだ。
それで引かれてやっぱり考え直したいですなんてことになったら困るなぁと自分自身に引き気味になりながらもナカを探る手を止めずにいると、ある一点に触れた途端北山の身体が大きく跳ねた。



「あっ、あぁっ」
「え、大丈夫?」
「やっ、そこっ、あ…あぁっ」
「…もしかして、ココがいいの?」



ナカのしこりのような箇所を指で撫でるように触れると、北山の腰がピクピクと反応する。
もっと大胆に擦ってみると一際甘い声が上がり、強すぎる快感のせいかぼろぼろと涙を零し始める。



「あ…ぁっ…だめ…そこっ…だめ…っ」
「じゃあ止める?」
「っ…あ…」



無意識なのか何なのか、北山の足が俺の身体に巻き付いて離れようとするのを阻止してくる。

こんな北山が見れるなんてと感動にも似た思いがグッと込み上げ、止めないよと微笑みながら指を一つ…また一つと増やしていく。

充分に解れたかなと引き抜くと、快感にすっかり身を委ねている北山と目が合った。

※14→←※12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (398 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
737人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 本編のみったんはやや不安要素を残して終えましたが、アフターストーリーの番外編ではそんな杞憂も消えたいぴにすっかり心預けているみったんを描けていればなぁと思う次第であります(*゚▽゚*) (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶさん♪たいぴの勘違いからコメディ風に進み、そして甘々シーンを経てより一層幸せな二人にできて私も嬉しく思います( ̄∀ ̄)♪Yの証人も楽しんでもらえてよかった〜♪ (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ユキスケさん» ユキスケさん、お久しぶりです(^^)♪私まで優しくなれそう、そのお言葉に本作を創って良かったなと心から思えました…!Yの証人もありがとうございます(笑)第三者目線はなかなか新鮮で楽しく書けました♪ほっこり甘々な二人にできて良かったです(*゚▽゚*) (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ピンクピーチさん» ピンクピーチさん、いつもありがとうございます♪今回は完全片想いから始まるという珍しい入りでしたが、甘々な着地にもっていけてホッとしております( ̄∀ ̄)横尾さんエピも楽しみながら追加しましたが、楽しんでもらえて良かったです(^^) (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - *コウ*さん» コウさん、初めまして(^^)序盤からもどかしい二人を見守って下さりありがとうございました!今回かわいめなきたーまさんを書けて私も大満足です(*゚▽゚*)また別の作品でお会いできる事を楽しみにしています♪ (2020年3月18日 20時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:絢音 | 作成日時:2019年12月21日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。