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藤ヶ谷の舞台が千秋楽を迎えたとほぼ同時期に俺の舞台が始まり、最近は仕事以外で顔を合わせる機会が少なくなっていた。
無理をして会うよりも規則正しい睡眠と食事を…、それが今の俺らに課せられた何よりも大事なことだったから。
それを…恋人としての時間を全く作らなかった事への言い訳にしてはいけない。
きっと今日は泊まる気で来ているのだろうし、せめてもの償い…って言い方は変かもしれないけれど、今日くらいはちょっとしたワガママでも訊いてやろうかな、なんて…、俺の身体を思って作ってくれた健康的な料理に舌鼓を打ちながら考えていた。
「俺洗い物やってるからお風呂入ってきなよ」
いつもならお言葉に甘えるところだけど今日はキッチンで食器洗いしている姿をソファーに凭れながら眺めていた。
動く気配の無い俺を見て藤ヶ谷は不思議そうに目を合わせてきたけれど、疲れているからと思われたのか特に再度促すような言葉は掛けられなかった。
「…なぁ」
「んー？」
「まだ？」
「えっ？」
「早くして下さーい」
「何？」
「一緒に入るんだよ」
ガタガタッと鈍い音が流水の合間に聞こえ、落とすなよと笑いながら言うと藤ヶ谷は焦ったような声をあげた。
「いっ、一緒にって、いつも嫌がるのに…っ」
「んー、…まぁたまにはいっかなーって」
「っ…」
「気乗りしないんなら一人で入ってくるけど」
「あっ、も…もう終わるからっ」
分かりやすく手元が早く動き出す姿を見て緩む頬を抑えきれない。
藤ヶ谷がまた何を抱え込んでんだかは分からないけどこんな時は結局裸の付き合いが一番手っ取り早い。
ベッドの上では全てを曝け出すのにもう抵抗は無いけれど、二人で一緒に風呂に入るという行為は実はあまり好きではなくてやんわりと躱すことが多い。
これからたっぷり疲れさせられるのだから風呂くらいはゆっくり入らせてくれというのが大体の本音だが、藤ヶ谷自身にもゆっくり風呂に浸かって日中の疲れを癒やしてほしいと思っている。
俺と風呂に入って、大人しくできた試しなんて一度もないのだから。
それはまぁ…恋人として嬉しい事でもあるけれど、裸で密着してキスの一つさえしてくれなくなったらいよいよ俺に魅力を感じなくなったという事で…、そんな日はなるべくならもっと遠い未来の話であってほしいなぁなんて思ったりもするけれど、せっかくの風呂は本来意図する疲れを癒やす為のものであれというのがモットーだ。
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絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 拗らせ輔ちゃん、ほんと可愛くって大好きです！少し大人なみったんが太輔さん甘やかすの最高ですよね！そんな構図なのに夜は藤北なんて…(〃ω〃)堪らんですね♪ (2019年11月3日 19時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ピンクピーチさん» ふふ、ずっと真剣に観ていたのに、あそこのシーンに差し掛かった瞬間「！？！？」となりめちゃくちゃ狼狽えてしまいました（笑）これを太輔さん観るの…怒られるよ…？と変な汗をかいてしまいましたよね(〃ω〃)ありがとうございました！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - 蜜柑さん» 蜜柑さん♪一番乗り〜！嬉しい(〃ω〃)まぁ甘々は苦手なもので、これで良いのかと葛藤しながら書いたら思いのほか短くなってしまいました…（苦笑）喜んでもらえてよかったです♪ギャーッ、私も大好きー！！！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 遅くなってしまいましたー(焦)舞台上のシーンに拗らせ輔ちゃん炸裂させるたいぴに他の感想は無いわけ？っていうみっくんが愛おしい･･結局たいぴが可愛くって激甘になってしまうみっくんと今日はいちゃいちゃいっぱいしてね(≧∇≦)ってなりました♪ (2019年10月31日 22時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - 私も、妖精とセッ…の流れ気になりました！（笑）鼻血もんですよね!!こんな藤北、最高です！ (2019年10月27日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2019年10月27日 10時
